賀曽利隆の観文研時代[69]
下関(11) 1976年 現代版関釜連絡船で釜山へ 下関をまわり終えると、関釜フェリーで釜山に渡った。この日は朝から雨。午前中に下関駅に近い関釜フェリーのターミナルビルに行き、切符を買った。1等、特2等、2等と分かれて […]
生涯旅人、賀曽利隆の旅日記
下関(11) 1976年 現代版関釜連絡船で釜山へ 下関をまわり終えると、関釜フェリーで釜山に渡った。この日は朝から雨。午前中に下関駅に近い関釜フェリーのターミナルビルに行き、切符を買った。1等、特2等、2等と分かれて […]
下関(10) 1976年 下関から長府へ 長門国の国府が置かれた長府に向かったのは、下関滞在の5日目のことで、身を切られるような冷たい北西の季節風にのって小雪の舞う肌寒い日だった。 近世には毛利支藩の城下町になる長府 […]
下関(9) 1976年 『バカン』はどこ? 下関に行く3ヵ月ほど前に、観文研の先輩の工藤員功さんと、山口県の北浦を歩いた。北浦は下関から北の日本海沿岸の一帯だ。 二見というひなびた漁村で70歳を過ぎたおばあさんに、ま […]
下関(8) 1976年 下関漁港 下関滞在の4日目は、下関漁港を歩いた。 下関漁港は一時期、東洋最大の漁港といわれたこともある。昨年(1976年)の水揚量は15万6000トンだが、10年前の昭和41年には28万トンも […]
下関(7) 1976年 要塞の山 火の山は大昔から狼煙を上げた山なのでその名がる。現在は瀬戸内海国立公園に含まれる下関の観光名所だ。 火の山の周辺にはホテルや旅館、国民宿舎、ユースホステルがあり、山頂まではロープウェ […]
下関(6) 1976年 下関を歩く 下関滞在の3日目は下関駅前から火の山まで歩いた。 海峡の町らしく、下関の町並みは関門海峡沿いに細長く延びている。源平の合戦で有名な壇の浦で山は海に落ち、町並みは途切れる。その先にあ […]
下関(5) 1976年 崑崙丸の悲劇 細江の旧下関駅前からまっすぐ山の手に上がっていく。 長い石段を登ると、上は日和山公園。そこには高杉晋作の像と崑崙丸の慰霊塔が建っている。 崑崙丸は昭和18年に就航した最新鋭の関 […]
下関(4) 1976年 旧下関駅 翌日、下関駅が細江にあった頃の話を聞きたくて、もう一度、細江に行った。 ちょっと迷った末に、下関警察署に入った。 「あの…、関釜連絡船が行き来していた頃の、元の下関駅の話を聞きたいの […]
下関(3) 1976年 アジアの十字路 徳山の松野書店で見せてもらった本や雑誌の中に、『日本の関門』という下関発行の月刊誌があった。大正5年の5月号には、「内地・満州主要列車時刻表」がのっていた。 東京発下関行の列車 […]