次は200万キロ!

 4月5日5時、Vストローム250での20万キロ達成を目指して伊勢原を出発。

 20万キロまではあと140キロ。

 久里浜港で『ツーリングマップル』(昭文社)編集長の舛木さんと、『ツーリングマップル関東甲信越』担当の中村さんに落ち合う。舛木さんと中村さんは「20万キロ達成ツーリング」に同行してくれるのだ。

 8時20分発の東京湾フェリーに乗船。

 9時、金谷港に到着。

 金谷港出発時のメーターは199926キロで、20万キロまであと74キロだ。

 中村さんの先導で房総半島を走る。鹿野山のマザー牧場、神野寺を通り、九十九谷展望台で3台のバイクを止め、房総半島を一望。正面には上総と安房の国境の山並みを見る。千葉県の最高峰の愛宕山(408m)も見える。

 つづいて久留里へ。JR久留里線の久留里駅でバイクを止める。ツバメたちが勢いよく久留里の街を飛びまわっている。ここは名水の郷。駅前の名水を飲み、駅前の「酒ミュージアム」を見学。「かずさ八蔵」を見てまわる。試飲もできるのだが、今度は久留里線に乗って来よう。

 久留里から養老渓谷へ。小湊鉄道の養老渓谷駅近くの宝林寺に行く。ここに我が賀曽利一族の墓がある。江戸時代初期の宝篋印塔だ。隣には安房里見家の種姫の墓。種姫というのは『南総里見八犬伝』の主人公の伏姫のことだ。

 宝林寺を出発し、小湊鉄道といすみ鉄道終点の上総中野駅に立ち寄り、大多喜に向かっていく。その途中で20万キロを達成。「70代編日本一周」(2017年)から5年半で成しとげた。

「やった〜!」

 国道297号に出ると、道の駅「たけゆらの里おおたき」で昼食。20万キロ達成を祝って、ちょっと贅沢をして「たけのこ御膳」(2000円)を食べた。大多喜はタケノコの名産地なのだ。

 大多喜から東金へ。ここでは元GPレーサー中野真矢さんのショップ「FIFTY−SIX」に寄っていく。残念ながらこの日は休みだったが、隣の洒落たカフェ「Fioretto」でコーヒータイム。ここを最後に東京へ。森下の昭文社制作本部でVストローム250を止める。メーターは200125キロ。

 昭文社ではビッグサプライズが待っていた。

 何とみなさんは「祝・賀曽利さん 20万キロ達成!」の横断幕でもってぼくを出迎えてくれた。さらにセレモニーの会場に入るとくす玉が割られ、20万キロ走破の表彰状と20万キロ達成の記念Tシャツを贈呈していただいた。

 みなさんに見送られて昭文社の制作本部を後にしたが、胸がジーンとしてしまう。

 Vストローム250を走らせて帰路についたが、「次は200万キロだな!」と、何度も自分で自分にいい聞かせるのだった。

「アフリカ一周」(1968年〜69年)に旅立ってからのバイクでの走行距離は182万キロ。目標とする200万キロまではあと18万キロだ。

ツーリングの様子は、ツーリングマップル公式YouTubeチャンネルでも公開されています。