2015年6月4日

山陰の海岸ルート、最後は毘沙ノ鼻

 6月4日。JR出雲市駅前の「東横イン」を5時に出発。国道9号を西へ。きれいな日の出を見る。田儀漁港では漁に出ていく漁船を見た。

 出雲市から大田市に入ると、出雲から石見へと旧国が変わる。

 道の駅「ロード銀山」でVストローム650を止めたが、世界遺産の石見銀山は太田市内にある。

 太田から浜田へ。

 浜田の「セブンイレブン」で朝食。「おにぎり」2個と「お〜いお茶」。

 浜田から益田へ。ここからは海沿いの国道191号を行き、島根・山口の県境を越えた。山口県に入った。

 須佐では「須佐ホルンフェルス」の断崖を見に行く。日本海にそそり立つ断崖の縞模様には目を奪われる。ホルンフェルスというのは変成岩の一種だという。

 JR山陰本線の奈古駅前の食堂「八代」で昼食。「とんかつ定食」を食べた。

 萩を通り、長門市では青海島を見る。油谷湾まで来ると、本州最西北端の川尻岬へ。ここでは岬突端の灯台まで歩いた。

 角島には絶景ルートの角島大橋を渡り、夢ヶ崎の灯台まで行った。

 最後は本州最西端の毘沙ノ鼻。岬の変遷がおもしろい。

 ぼくが初めて本州最西端のこの地にやって来たのは「40代編日本一周」(1989年)の時のことだった。吉母漁港で何人かの人たちに「本州最西端の地」を聞いてみたのだが、よくわからなかった。そんな中で、一人の人が、「ゴミ捨て場のあの岬がそうじゃろ」と言うので行ってみた。すると下関市のごみ処理場に隣接する岬が本州の最西端であることがわかった。その当時は地元の人も知らない「名無し岬」だった。

 それから10年後の「50代編日本一周」(1999年)では、驚いたことに国道191号の入口に「本州最西端の地」の道標が立ち、岬への道の途中には案内板が立っていた。「毘沙ノ鼻」という岬名も書かれていた。毘沙ノ鼻は大変身を遂げ、岬公園になっていた。岬の入口には駐車場ができ、岬の突端には展望台ができていた。そこには「本州最西端到着証明書」が置かれていた。展望台からはキラキラと輝く日本海を眺め、目の前に浮かぶ蓋井島を眺めるのだった。

 下関に到着したのは19時15分。千里浜から1344キロ。「東横イン」に泊まると、さっそく夜の下関を歩く。下関駅近くの大衆食堂「一善」に入り、まずは下関到着を祝って生ビールで乾杯。そのあと「クジラ汁定食」を食べた。