2025年11月14日
信州のゲストハウス「角屋」へ
11月14日15時、国道117号で長野県に入った。県境の道の駅「信越さかえ」でVストローム250SXを止めて小休止。ここは越後と信濃の信越国境でもある。越後から信濃(信州)へ。気温がガクッと下がる。「アフリカ大陸縦断」で使用したウエアなので寒さに震えた。
栄村から野沢温泉村に入ると、野沢温泉に寄っていく。温泉街の中心にある共同浴場「大湯」に入り、ホッと一息ついた。入浴料は無料。寸志を賽銭箱に入れるようになっているので100円玉を入れた。
国道117号に戻ると千曲川沿いに走る。この千曲川が新潟県に入ると信濃川になる。SXで切る風は冷たい。我慢、我慢の走行だ。飯山を過ぎると、豊田飯山ICから上信越道に入った。長野を通過し、更埴JCTからは長野道を行く。すでに日は落ち、ナイトラン。姥捨SAを過ぎた麻績(おみ)ICで長野道を降り、国道403号で松本方向に向かう。じきに目的地の筑北村に入った。
町明かりはまったく見えない。すれ違う車も少ない。「セブンイレブン」の明かりが見えたときは救われたような思いがした。それにしても寒い。ガタガタ震えてしまう。アフリカの猛烈な暑さの中を走ってきたのでよけいに寒さを感じてしまう。
ここに村営の西条(にしじょう)温泉「とくら」(入浴料500円)がある。無色透明のジャスト適温の湯につかったときは生き返った。信州では真冬の温泉めぐりとなった「300日3000湯」の「温泉めぐり日本一周」のシーンが思い出された。湯から上がるとレストランで「スタミナ丼」(1050円)を食べたが、これはおすすめ。ボーリューム満点でじつに美味。満腹になり何か得したような気分になった。
西条温泉を後にすると、今晩の宿、ゲストハウスの「角屋」へ。筑北村の村役場を見て、JR篠ノ井線の西条駅へ。名古屋行きの特急「しなの」が通り過ぎていった。西条駅から5分ほど走ったところに「角屋」はあった。19時の到着。薪ストーブがあったかい!
古民家のゲストハウス「角屋」の櫻井惠子さんは「アフリカ大陸縦断」の仲間、というよりも命を共にした我が戦友のようなものだ。薪ストーブの脇のテーブルで惠子さんと缶ビールで乾杯。「アフリカ大陸縦断」の話は弾み、さらに惠子さんの波乱万丈の半生記へと話はつづいていく。上質な文学作品の朗読を聞いているかのような話で、缶ビールが次々と空いていく。冷蔵庫の缶ビールをすべて飲みつくしたところで我々2人だけの宴会は終了。すでに日付は変わり、11月15日になっていた。
太い梁が剥き出しのいかにも古民家といった2階で寝たのだが、薪ストーブの暖かさと1日走った疲れもあってバタンキューで深い眠りに落ちていく。惠子さん、ありがとう!







