賀曽利隆の観文研時代[87]
金沢の近江町市場を歩く 1986年 北国の 時雨日和や それが好き 金沢の町をはぐくんできた犀川のほとりに、この町をこよなく愛した室生犀星の文学碑がたっている。それに隣りあって、冒頭の高浜虚子の句碑がたっている […]
生涯旅人、賀曽利隆の旅日記
金沢の近江町市場を歩く 1986年 北国の 時雨日和や それが好き 金沢の町をはぐくんできた犀川のほとりに、この町をこよなく愛した室生犀星の文学碑がたっている。それに隣りあって、冒頭の高浜虚子の句碑がたっている […]
魚沼の鮭と鮎と山菜料理(3) 1986年 上越国境の山々から雪どけ水が流れてくる頃、魚野川では筌(うけ)を使ってのカジカとりがおこなわれる。カジカとりの筌のことを「カジカツツ」と呼んでいる。 カジカは清流に生息するカ […]
魚沼の鮭と鮎と山菜料理(2) 1986年 魚沼の春はいちどにやってくる。 雪が消える5月の上旬になると、山椿の赤い花や白いコブシの花が山を彩り、カタクリの紫色の花が咲く。 村人たちは山菜採りに山に出かける。 ゼン […]
魚沼の鮭と鮎と山菜料理(1) 1986年 魚沼の小出町(現魚沼市)は日本有数の豪雪地帯として知られているが、越後三山の駒ヶ岳(2003m)、中ノ岳(2085m)、八海山(1775m)が連なり、上越国境の谷川連峰を源とす […]
岡崎の八丁みそ(4) 1986年 「八丁みそ」の本場だけあって、岡崎には八丁みそを使った料理が数多くある。そんな岡崎の八丁みそ料理を食べ歩いた。 岡崎城内には「木の芽田楽」を名物にしている「八千代」という店がある。堅炭 […]
岡崎の八丁みそ(3) 1986年 「八丁みそ」の作り方を見たくて。「八丁味噌」を訪ねた。すると管理本部長という、いかめしい肩書の田中實さんが案内してくれた。 「私は昔でいうところの番頭でして、何でもやりますよ」 といって […]
岡崎の八丁みそ(2) 1986年 岡崎城下を通り抜ける東海道は城を守るために、「二七曲」と呼ばれるほど曲り角の多い道だった。いまでも旧東海道を歩いてみると、それがよくわかる。 ところで、赤みその代名詞のような「八丁み […]
岡崎の八丁みそ(1) 1986年 愛知県の岡崎市は、徳川家康の故郷としてよく知られている。「家康ブーム」も手伝って、家康誕生の地、岡崎城には大勢の観光客がやってくる。 岡崎には2つの名物がある。 「石都岡崎」といわれ […]
信州伊那谷の馬肉・川魚・昆虫(3) 1986年 伊那人はハチノコやイナゴ、ザザムシ、カイコのさなぎなどの昆虫を好んで食べる。そのため伊那には、「かねまん」とか「かねせん」という昆虫食専門の店もある。 伊那人はそれらの […]
信州伊那谷の馬肉・川魚・昆虫(2) 1986年 伊那には川魚専門店がある。「塚原川魚店」である。一歩、店内に入ったときの驚きといったらない。 店内のショーケースには、これでもか、これでもかといわんばかりに、調理済み( […]