日本16端紀行[07]

2019年9月18日

四国本土最北端と最東端

 第8日目の9月18日、午前5時、高松の「東横イン」を出発。国道11号→県道36号で四国本土最北端の竹居岬へ。6時、高松から20キロの竹居岬に到着。この四国本土最北端の岬はあまり知られていないが、屋島の東側、庵治半島突端の岬で、小豆島を目の前に見る。ここには「四国最北端」の碑が建っている。

 竹居岬は観音崎ともいわれるが、その由来にもなっている岩屋の竹居観音に手を合わせた。

 なお、竹居岬は四国本土最北端の岬で、四国の最北端は小豆島最北端の名無し岬になる。

 瀬戸内海に昇る朝日を見て竹居岬を出発。県道36号→国道11号で徳島県に入り、7時15分、徳島に到着した。

 徳島からは国道55号を南下。阿南を過ぎたところで、県道26号→県道200号経由で蒲生田岬を目指す。

蒲生田岬への道でメーターは「111111」キロを達成!

 このあたりの海では海士(あま)漁が盛んにおこなわれている。海女(あま)漁とは違って、男たちが海に潜り、アワビやサザエ、テングサなどを取っている。そんな阿南(阿波の南の意味)海岸の、紀伊水道に突き出た岬が蒲生田岬。「かもだ」とか「がもうだ」といわれる。

 岬に守られるかのような蒲生田の南北300メートルほどの砂浜は海亀産卵の地。アカウミガメ、アオウミガメ、タイマン、オサガメの4種の海亀が満潮の潮に乗って蒲生田の浜にやってくる。上陸すると、後足で砂を堀り、1時間あまりかけて200個ほどの卵を産み、後足で砂をかけ、また海に戻っていくという。

 四国本土最東端の蒲生田岬に立った。岬の突端には灯台と展望台。目の前に浮かぶ伊島のはるかかなたには、紀伊半島の山々が霞んで見えた。ここから対岸の日ノ岬(和歌山県美浜町)までは30キロほどでしかない。

 なお、蒲生田岬は四国本土の最東端で、四国の最東端は目の前に見える伊島。伊島は有人島で、阿南の橘港から連絡船が出ている。

 四国は旧国でいうと讃岐、伊予、阿波、土佐の4国から成っているので「四国」なのだが、じつにバランスよく4国それぞれに東西南北端がある。

 蒲生田岬を後にすると、来た道を引き返し、徳島へ。徳島到着は10時15分。3時間をかけての「徳島〜蒲生田岬」の往復だった。これで四国の4端をめぐり終えた!