30回目 2025年3月9日

石巻日和山で復興を見る

 仙台からは国道45号を行く。陸奥国府の多賀城、陸奥一宮の塩竃神社のある塩釜、日本三景の松島を通り、松島からは海沿いの県道27号を行く。Vストローム250SXのエンジン音を聞きながら走る。もう最高!

 東松島市に入ると、そこは大塚。JR仙石線の陸前大塚駅が海岸にある。駅も駅前の家並みも無傷で、大塚は大津波の被害を受けることはなかった。

 大塚からゆるやかな峠を越えると東名(とうな)。そこにはJR仙石線の東名駅があったが、駅舎は大津波で流された。

 大塚から東名まではわずか2キロほどでしかないが、この2キロの違いが天国と地獄に分けたのだ。大塚は無傷で、東名はすさまじい被害を受けた。

 東名から野蒜へ。列車が大津波に流された旧野蒜駅は震災遺構として残されている。かつての駅舎は「震災復興伝承館」。野蒜駅の周辺は震災復興祈念公園として整備されいる。JR仙石線の東名〜野蒜間は今は高台に移設された。

 旧野蒜駅の「震災復興伝承館」を見学し、県道27号→県道60号→国道45号で石巻へ。石巻に到着すると、石巻駅前から日和山へ。日和山は石巻の我が定点ポイント。毎回の「鵜ノ子岬→尻屋崎」では、このポイントから石巻の復興の進捗を見下ろしている。

 日和山の下には高層の災害公営住宅ができている。

 震災遺構の旧門脇小学校を見学し、その前に広がる震災復興祈念公園を歩いた。

 今晩の宿は石巻の「サンファンヴィレッジ」。ここは我が定宿。みなさんと缶ビールを飲み干してから夕食をいただいた。

2011年5月の石巻