30回目 2025年3月9日
鵜ノ尾岬に到着
第3日目の3月9日。目をさましてビックリ。蒲庭温泉「蒲庭館」の一帯は一面の雪景色だ。急きょ、8時出発の予定を9時に変更。天気は晴天なので、すぐに雪はとけるだろうと推測した。
ということで6時朝湯、7時朝食、8時朝寝で、9時に蒲庭温泉「蒲庭館」を出発。県道74号から絶景ルートの大洲松川浦ラインに入った。出発を1時間ずらしたので路面の雪はほぼ消えていた。これが春の雪。
右手に太平洋、左手に潟湖の松川浦を見ながら大洲松川浦ラインを走り、鵜ノ尾岬に到着。駐車場にバイクを止めると岬を歩いた。
灯台の下からは相馬の海岸線を一望。松川浦大橋から新松川浦漁港、相馬港、新地の火力発電所などを見る。背後にはゆるやかな阿武隈山地の山並みが連なっている。
鵜ノ尾岬の突端には「海洋調査船へりおす乗員之碑」が建っている。1986年6月6日、海洋調査船の「へりおす」は鵜ノ尾岬の沖合で沈没。9名の乗員が亡くなった。
鵜ノ尾岬を後にすると松川浦大橋を渡って松川浦へ。大津波で大きな被害を受けた松川浦は復興し、松川浦漁港も新松川浦漁港もにぎわっている。新しくできた浜の駅「松川浦」は大人気。大勢の人たちが押しかけていた。震災直後の乗り上げ船が折り重なった光景は幻を見るかのようだ。
松川浦からは海沿いの県道38号を北上。最北の新地町に入り、JR常磐線の新地駅前でバイクを止めた。元の新地駅は大津波に流され、壊滅的な被害を受けた。常磐線の線路は内陸に移設され、新しい駅ができ、駅前ホテルができ、駅前温泉の「つるしの湯」もできた。
新地から県道38号で福島・宮城の県境へ。この海沿いの県道38号も復興道路で盛土された2車線の快走路。宮城県に入ると山元町を通り、亘理町で県道10号に合流する。