2024年10月26日
若狭の「国府めぐり」
懐かしの世久見を出発し、国道162号で小浜へ。「若狭三方マリンパーク」を過ぎ、倉見トンネルを抜け出ると、若狭町から小浜市に入る。Vストローム250SXで快走路の国道162号を行く。田烏(たがらす)では海に落ちる棚田を見た。
小浜の町の入口あたりまで来たところで、国道162号からエンゼルラインの県道107号に入っていく。内外海(うちとみ)半島の最高峰、久須夜ヶ岳(619m)の山頂へと通じる道だ。
エンゼルラインは絶景ライン。泊漁港への道との分岐を過ぎると、一気に高度を上げていく。山頂までの間には、何か所もの展望ポイントがある。南側では深く切れ込んだ小浜湾と小浜の市街地を見下ろし、北側では常神半島と御神島を見る。
エンゼルラインの終点は広々とした駐車場。そこからは若狭湾を一望し、幾重にも重なりあって連なる若狭の山々を見る。
そんなエンゼルラインを往復し、小浜の町に入っていく。小浜は昔も今も若狭の中心地。若狭国の国府は小浜に置かれたので、若狭の「国府めぐり」をする。国府跡、国分寺跡、総社跡の国府3点セットをめぐった。
まずは若狭国分寺跡を歩いた。JR小浜線東小浜駅近くの国道27号の北側にある。ここでは南大門跡や塔跡、金堂跡を見て回った。そのあと「若狭歴史博物館」を見学し、隣接する「若狭の里公園」を歩いた。
次に国府跡だ。小浜の詳細な地図を見て、「府中」の地名を発見。舞鶴若狭道小浜ICの西側に府中がある。
東京の府中市(武蔵の国府)や広島県の府中市(備後の国府)、府中町(安芸の国府)などはよく知られているが、府中といえば各国の国府跡を証明する地名。徳島市国府町の府中の読みは「こう」だが、ここも阿波の国府跡、房総半島の南房総市の田園地帯にも府中はあるが、ここは安房の国府跡だ。
さっそくSXを走らせ、若狭国府跡の府中に行ってみる。すると府中地区の案内図にはしっかりと「若狭国府の跡」と書き記され、府中の集落内には総社があった。