みなさ〜ん、2024年版の『ツーリングマップル東北』を見て下さい。

 まずは表紙の写真ですが、通常版もR版も磐梯吾妻スカイライン(福島)で撮影されたものです。巣山悟カメラマン渾身の作品です。相棒はスズキのVストローム650XT。「もっと、もっと走りたい!」という熱い気持ちにさせてくれるバイクです。V型2気筒エンジンの余裕のある走りで、奥羽山脈の峠を次々に越えていきました。

『ツーリングマップル東北2024年版』の実走取材は、3月10日に出発した「鵜ノ子岬→尻屋崎」から始めました。第28回目の「鵜ノ子岬→尻屋崎」になります。鵜ノ子岬から東北の太平洋岸を北上し、3月15日には下北半島北東端の尻屋崎に到着しました。「鵜ノ子岬→尻屋崎」を皮切りにして、全部で13回の東北実走取材を重ね、走行距離は17041キロになりました。

 巣山カメラマンが同行してくれたのは7月17日〜18日と、8月9日の2回です。そのときの写真を見てもらいましょう。

 第1回目は常磐道のいわき勿来ICを出発点にし、国道289号で白河へ。そこから阿武隈高原を走り、浜通りに出ると北上し、楢葉町の天神岬の「サイクリングターミナル」に泊りました。

 阿武隈高原では「あぶくま洞窟」を見てまわったのですが、鍾乳石に頭をぶつけ、頭を切ってしまいました。まさかバイクを下りて頭を切るとは。「いつ、どこで、何が起きるかわからない」ので、みなさんも気をつけて下さいね。

 翌日はさらに浜通りを北上し、相馬からは東北中央道で福島へ。そして高湯温泉から土湯峠まで、日本を代表する絶景ルートの磐梯吾妻スカイラインを走りました。つづいて磐梯山ゴールドラインを走って猪苗代湖畔へ。名水の「強清水」を飲むと、国道294号で白河へと走り、東北道の白河ICを終着点にしました。

 第2回目の出発点は野岩鉄道の上三依塩原温泉口駅です。山王峠を越えて東北に入り、会津高原駅を拠点にして奥会津を一周。只見から六十里越を越えて新潟県に入り、関越道の小出ICを終着点にしました。

鵜ノ子岬を出発
鵜ノ子岬を出発
夏井川の渓流沿いの道を走る
夏井川の渓流沿いの道を走る
波倉海岸から東電の福島第2原発を見る
波倉海岸から東電の福島第2原発を見る
磐梯吾妻スカイラインを行く
磐梯吾妻スカイラインを行く

 カソリの『ツーリングマップル東北2024年版』の巻頭メッセージは次のようなものです。

2024年版の実走取材でうれしかったのは、東京電力福島第1原子力発電所の爆発事故の影響でつづいていたバイク通行禁止の制限がすべて解除されたことだ。『ツーリングマップル東北』のP20から「二輪通行止」が消えた。一層の復興を願うばかりだ。

2024年版の実走取材では福島県に力を入れてまわったが、浜通り、中通り、会津と3つの世界を見てまわれるのが福島県の大きな魅力。『ツーリングマップル東北』を持って、バイクの機動力を存分に発揮すれば、自由自在に旅することができるというものだ。

さー、みなさん、東北へ旅立とう!