2024年3月11日 – 14日

13年目の鵜ノ子岬

 東日本大震災から13年目の3月11日、東北太平洋岸最南の鵜ノ子岬(福島)を出発、スズキのニューモデル、SX250を走らせて北へ。東北太平洋岸最北の尻屋崎(青森)を目指す。

 まずは高台にある「奥羽三関」のひとつ、勿来関址へ。そこには「八幡太郎義家」で知られる源義家の騎馬像が建っている。国道6号に下るとJR常磐線の勿来駅前を通り、海沿いのルートで小名浜へ。その途中では小浜漁港越しに竜宮岬を見た。

 小名浜からは三崎、竜ケ崎、合磯岬、塩屋崎、富神崎と岬をめぐる。塩屋崎には美空ひばりの『みだれ髪』の歌碑が建っているが、大津波にも残った奇跡のポイント。塩屋崎の南側の豊間と北側の薄磯は大津波にやられて甚大な被害をだした。豊間では新しい家が次々に建っている。薄磯でも新しい家が建ち始めている。そんな豊間と薄磯の慰霊祭では祭壇で手を合わせた。

 波立海岸で波立薬師を参拝し、赤い橋で弁天島に渡る。そこには鳥居が立っている。波立薬師も弁天島の鳥居も大津波に残った。

 ここから海沿いのルートで久之浜へ。久之浜では殿上崎の久之浜漁港に行ったあと、慰霊祭に参列した。僧侶の読経が終わると、祭壇に献花し合掌する。慰霊碑にも手を合わせ、稲荷神社(秋葉神社)を参拝した。久之浜は大津波とその後の大火に見舞われたが、稲荷神社は残った。神社のすぐ脇で大火は止まった。ここも奇跡のポイントなのである。

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