2018年8月6日 釜石駅▶︎盛駅

三陸鉄道で盛駅へ

 JR釜石線で9時11分に釜石駅に着くと、9時17分発の三陸鉄道南リアス線の盛行きに乗る。一両編成の車両。JRと三陸鉄道は隣り合っているので、乗換に時間はかからない。

 当時の三陸鉄道は「盛〜釜石」間が南リアス線、「宮古〜久慈」間が北リアス線になっていた。翌年の2019年3月29日、JR山田線の釜石〜宮古間は復旧し、JRから三陸鉄道に移管された。それによって、三陸鉄道の路線は盛〜久慈間になった。

 釜石駅を定刻に発車すると、釜石の町を走り抜けていくが、東日本大震災の後に完成したイオンタウン釜石が車窓からよく見える。釜石復興の起爆剤になったイオンタウンだ。

 平田(へいた)駅、唐丹(とうに)駅を過ぎ、鍬台峠の長いトンネルを抜け出ると吉浜駅に到着。ここは大船渡市になる。海も釜石湾、唐丹湾から吉浜湾に変わった。吉浜駅の次は三陸駅だが、ここでもまた海が変わり、吉浜湾から越喜来(おきらい)湾になった。さらに綾里湾になり、大船渡湾になって終点の盛駅に10時09に到着。釜石駅〜盛駅間はリアス式の三陸海岸らしい地形だ。

 盛駅はJR大船渡線の終着駅にもなっている。東日本大震災の大津波で線路を流された大船渡線の盛駅〜気仙沼駅間は、BRT(バス高速輸送システム)路線になって復旧した。鉄路をJR専用の舗装路にして、赤いバスが走っている。盛駅からはそのBRTで気仙沼まで行くのだ。