日本16端紀行[12]

2019年10月4日

「東日本編」の開始

 さー、「日本16端紀行」の後半戦、「東日本編」の開始だ。

日本橋を出発。「東日本編」の開始

 西日本編では四国、九州の8端と本州の最西端、最南端の2端、合計10端を踏破した。残るのは本州の最東端、最北端の2端と北海道4端の合計6端になる。

 2019年10月4日。相棒のVストローム250を走らせ、5時40分、出発点の日本橋に到着。うれしいことにチョビデスさんが待ち構えてくれていた。途中までは一緒に走りたいという。

「どうぞ、どうぞ!」
 というこでカソリのVストローム250が前を走り、チョビデスさんの車が後について走る。

 日本橋からは国道6号(水戸街道)を行く。あいにくの天気でザーザー降りの雨。

 江戸川を渡って千葉県に入り、松戸、柏を通り、安孫子の「デニーズ」で朝食にする。冷たい雨に降られっぱなしだったので、ホッと一息つくことができた。

「デニーズ」の朝食

「デニーズ」の「朝食セット」を食べて元気が出たところで出発。利根川を渡って茨城県に入る。取手、土浦、石岡を通り、12時、水戸に到着。国道6号沿いの食事処「磯じん」で昼食。「天ざる」を食べたが、ざるそばに納豆がついているとこが水戸らしい。

水戸の「磯じん」で昼食。「ざるそばセット」を食べる

 水戸を過ぎると天気が回復し、晴れてきた。日立を過ぎたところで、鵜ノ岬に寄る。

鵜ノ岬の石師浜海岸を歩く

 鵜ノ岬は名前通り、海鵜の飛来地。毎年、1羽ごとの許可証をもらい、「鵜捕り」がおこなわれている。トリモチをつけた竹ざおで獲る。長良川(岐阜)や肱川(愛媛)の鵜飼の鵜は鵜ノ岬で捕獲されたものだ。

「海鵜は慣らすまでが大変。最初の1週間ぐらいは死んでも食べてやるもんか、といった態度なので、口をこじあけてエサを入れます。口はカミソリのようによく切れるので、うっかりすると指を食いちぎられてしまいますよ」

 と、そんな話を肱川の鵜匠から聞いたことがある。

「鵜の目 鷹の目」、
「鵜のみにする」、
「鵜のまねする烏」
 などなど鵜の習性はことわざになっているほどで、日本人にとって鵜はなじみが深い。

 関東から東北にかけての太平洋岸には「鵜」のついた岬名や地名が数多くあるが、鵜ノ岬は日本の「鵜捕り」発祥の地なのである。

 17時、今晩の宿、平潟漁港温泉「友の湯」に到着。湯から上がると夕食。メヒカリとホウボウ、エビの刺身、メヒカリとカボチャ、ナスの天ぷら、アカマコカレイの煮魚、カニグラタン、茶わん蒸し、ホウボウのあら汁、最後にうに丼と、「友の湯」の夕食を存分に楽しんだ。

今夜の宿、平潟漁港温泉「友の湯」に到着