能登半島を行く[52]

2024年5月15日 – 17日

式内社をめぐる

 能登半島地震後の3度目の能登半島をまわった。今回は5月15日から5月17日までの3日間で、能登国の式内社とその論社の47社をまわった。式内社というのは平安時代の『延喜式神名帳』に記載された神社のこと。式内社をめぐることによって能登国を知ろうとしたのである。

 能登国は羽咋郡、能登郡、鳳至(ふげし)郡、珠洲郡の4郡からなっているが、郡ごとに式内社をまわった。羽咋郡の中心は羽咋、能登郡の中心は七尾、鳳至郡の中心は輪島、珠洲郡の中心は珠洲になる。

 バイクは前回はSX250だったが、今回はVストローム250。すでに23万キロを突破しているが、快調な走りだ。

 午前2時に神奈川県伊勢原市の自宅を出発し、新東名の伊勢原大山ICから圏央道→中央道→長野道→上信越道と高速道路を走りつなぎ、9時には北陸道の金沢森本ICに到着した。ここまで我が家から530キロ。金沢森本ICが今回の能登半島の出発点になる。

新東名の伊勢原大山ICを出発

北陸道の小矢部川SAで朝食

「氷見うどん」を食べる

北陸道の金沢森本ICに到着

 金沢森本ICから国道159号で能登半島に入っていく。まずは「羽咋郡編」。宝達志水町に入ると、第1社目の手速比咩(てはやひめ)神社に向かった。宝達志水町上田外にある。国道159号から能登半島の霊山、宝達山(637m)に通じる道に入っていく。その道沿いの神社。鳥居をくぐり、苔むした石段を登り、うっそうとおい茂る森に囲まれた自然豊かな拝殿を参拝した。能登半島地震の影響はほとんど受けていない。

金沢森本ICから国道159号を行く

宝達志水町に入る

宝達志水町を貫く国道159号を行く

水田越しに宝達山を見る

宝達志水町上田外の手速比咩神社

手速比咩神社の由緒

手速比咩神社の苔むした石段

手速比咩神社の参道を行く

手速比咩神社の狛犬

さらに石段を登っていく

手速比咩神社の拝殿

 手速比咩神社の参拝を終えると、国道159号沿いにある「バイク市場きゃぷてん」に立ち寄り、社長の中村進さんに会った。ちょうどそこへ息子さんの光さんが金沢からやってきた。光さんは「ホンダドリーム金沢」の社長。中村親子は北陸のバイク界を背負っている。

「バイク市場きゃぷてん」を後にすると国道159号から国道249号へ。第2社目の相見(あいみ)神社を参拝する。宝達志水町麦生にある。隣の相見小学校が目印。こんもりとした森の中にある相見神社だ。

 第3社目は宝達志水町荻島にある志乎(しお)神社。JR七尾線の敷浪駅でひと息入れ、自販機の缶コーヒーを飲んだ。敷波駅の駅舎にはツバメの巣があって、何と7羽ものひながいた。7羽とはすごい。伊勢原の我が家にもツバメの巣があるが、ひなはだいたい5羽前後。7羽のひなたちの無事な巣立ちを祈って敷波駅を離れ、国道159号沿いの志乎神社を参拝した。

 こうして宝達志水町の式内社、3社をめぐり、羽咋市に入っていった。

「バイク市場きゃぷてん」の中村進社長と息子の光さん。光さんは「ホンダドリーム金沢」の社長

宝達志水町麦生の相見神社

相見神社の拝殿

こんもりとおい茂る相見神社の森

JR七尾線の敷浪駅

敷波駅のツバメの巣。全部で7羽のひな

敷波駅のホーム

志乎神社前の国道159号

宝達志水町荻島の志乎神社

志乎神社の拝殿