鵜ノ子岬→尻屋崎 2024[14]

2024年3月11日 – 14日

「浪江焼きそば」には長蛇の列

 石巻では石巻漁港とその周辺をまわった。漁港の新しい岸壁に沿って長く延びる魚市場が偉容を誇っている。水産工場や冷凍倉庫なども次々に完成し、水産都市、石巻の新しい姿を見せている。

 盛土工事の完了した海沿いの県道240号をSX250で走り、旧北上川の河口にかかる日和大橋を渡った。左手の海岸には巨大防潮堤が延々と続き、右手には日和山下の石巻南浜津波復興祈念公園が広がっている。

 日本製紙の工場前を通り、10時30分、石巻港ICから三陸道に入った。鳴瀬奥松島料金所を通過するが、三陸道は八戸JCTから料金所手前の鳴瀬奥松島ICまでは無料供用中だ。

 三陸道から仙台東部道路経由で常磐道に入り、南相馬鹿島SAで昼食。人気の「浪江焼きそば」を食べようとしたのだが、券売機の前には長い列。残念ながら「浪江焼きそば」を諦め、売店で「まいたけおこわ」を買って食べた。

 常磐道を南下。いわき勿来ICで高速を降り、鵜ノ子岬に戻ってきた。まずは東北側の勿来漁港の岸壁にSX250を止め、つづいて国道6号で福島・茨城県境を越え、関東側の平潟漁港から鵜ノ子岬の突端を見る。

 平潟漁港からは海沿いの道で大津漁港へ。その途中では太平洋戦争中、風船爆弾をアメリカに向けて飛ばした「風船爆弾放流地」を通る。そこには碑が建っている。

 東日本大震災では福島県側の勿来漁港はそれほど大きな被害を受けなかったが、茨城県側の大津漁港は大地震と大津波のダブルパンチで大きな被害を受けた。鵜ノ子岬をはさんで関東側と東北側では明暗を分けたが、その大津漁港も見事に復興し、今では東日本大震災の痕跡をほとんど見ない。

 大津漁港を後にすると、国道6号経由で北茨城ICへ。14時30分、北茨城ICに到着。そこから常磐道→北関東道→東北道→圏央道→新東名と高速道を走り、18時30分、我が家に近い伊勢原大山ICに到着した。

「鵜ノ子岬→尻屋崎2024」の全行程は2130キロ。SX250はほんとうによく走ってくれた。

「SXよ、ありがとう!!」(了)

「鵜ノ子岬→尻屋崎2024」の2130キロでは全部10回、給油したが、SX250の燃費をみなさんにお伝えしよう(1リットル当たりの燃費)。

給油地燃費 
 1回目勿来27.6km/L 
 2回目仙台37.9km/L 
 3回目陸中山田36.7km/L 
 4回目六ヶ所30.5km/L 
 5回目百石29.9km/L 
 6回目釜石32.3km/L 
 7回目女川31.4km/L 
 8回目南相馬鹿島SA23.8km/L 
 9回目大津33.0km/L 
 10回目菖蒲PA30.5km/L 

 最高の37.9km/L(2回目)と最低の23.8km/L(8回目)を除いた8回の給油での平均燃費は31.4km/Lだった。