2024年3月11日 – 14日
日和山に立つ2社の神籬
3月12日、朝食を食べて「春日旅館」を出発。相棒のSX250を走らせての「閖上探訪」の開始。式内社の多賀神社を参拝し、県道129号で日和山まで行く。ここは我が定点観測ポイント。東日本大震災以降の閖上の変化を見続けている。
そんな日和山の山上には高さ2・5メートルの木柱が2本、立っている。1本には富主姫神社、もう1本には閖上湊神社と書かれている。これは2つの神社の、神が宿るための神籬(ひもろぎ)だ。もともと「日和山富士」とか「閖上富士」といわれた日和山には日和山富士主姫神社がまつられていた。大津波は日和山をも飲み込んだので、日和山富士主姫神社は流された。日和山から600メートルほど北にあった閖上湊神社も流された。この両神社は閖上のみなさんにとっては心の故郷。ということで、日和山に両神社の仮設の社ということで2本の神籬が立てられた。
日和山下の慰霊碑に手を合わせ、「かわまちテラス」へ。早朝のこの時間では、まだ開いている店はない。隣接する酒蔵の「佐々木酒造店」を見て、昨年、見事に再建された閖上湊神社を参拝して閖上を出発する。
県道10号で名取川を渡り、仙台市に入る。亘理からつづく県道10号は海沿いの幹線道路だが、仙台市内の防潮堤の役目をも兼ねた盛土の道路は全線が完成している。
荒浜の交差点を右折し、震災遺構にもなっている旧荒浜小学校前を通り、慰霊碑と観音像が建つ荒浜海岸まで行く。大津波に襲われて全滅した荒浜の集落跡も震災遺構になっている。
荒浜をあとにすると、県道10号で仙台市内に入っていった。
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