2024年10月26日

水月湖に沈む「奇跡の堆積物」

 レインボーラインを走り終えると、三方五胡の菅湖の湖畔を走った。これで三方五胡の5湖、すべての湖畔を走ったことになる。

 国道162号→国道27号で美浜町のJR小浜線美浜駅まで行くと、そこで折り返し、若狭町内の観光スポットを見てまわる。

 まずは国道27号からわずかに東側に入ったところにある石観音だ。ここには弘法大師像が立っている。弘法大師は若狭布教の際、花崗岩に一夜で観音像を彫ろうとしたが、一番鶏が鳴いたため、右手首が未完成のまま下山したという。そのため片手観音ともいわれている。本尊のご開帳は33年に一度だという。

 つづいてJR美浜線の三方駅前でVストローム250SXを止めた。このあたりが旧三方町の中心地になっている。

 国道27号から国道162号で道の駅「三方五胡」へ。ここでは我が好物の熟柿を買い、三方湖を見ながらかぶりついた。そのあと、道の駅「三方五胡」内の「若狭三方縄文博物館」と「福井県年縞博物館」を見学する。

「福井県年縞博物館」は水月湖の年縞(ねんこう)を展示している。年縞とは湖沼底堆積物の縞模様のこと。水月湖は水深が深く、湖に流れ込む大きな河川もなく、その年縞は「奇跡の堆積物」といわれている。

 2018年に発掘された7万年前の年縞は世界の「年代測定のものさし」として使われるようになり、年代測定精度は飛躍的に向上したという。

 最後の「梅の里会館」ではお土産用に梅干しを買い、「湖上館PAMCO」に戻った。「湖上館PAMCO」を拠点にしての「若狭探訪」はまだまだつづくが、じつにおもしろい。「もっともっと見てまわりたい!」と、若狭には夢中になるのだった。

 そのあとは道の駅「三方五胡」のキャンプ場に舞台を移し、『若狭湾風遊騎』の参加者のみなさんとの懇談会。「若狭路活性化研究所」の中川晴菜さんが進行役で、イベントを主催する田辺一彦さんが次々に料理を作ってくれる。田辺さんのキャンプ料理を食べながら、缶ビールをガンガン飲みながら、みんさん方とおおいに語り合うのだった。田辺さん、ご馳走さま!

『若狭湾風遊騎』の参加者のみなさんとの懇談会