2011年6月2日
台湾に乾杯!
2011年6月2日。「台湾往復縦断」の最終日。夜明けとともに起き、列車で基隆まで行った。
地下鉄の行天宮駅から台北駅に行き、台鉄(台湾鉄道)の6時45分発の基隆行きに乗った。車内はほぼ満員。地下駅の松山駅でかなりの乗客が降り、つづく南港駅でもかなりの乗客が降り、車内はいっぺんに空いた。
汐科駅で地上に出ると車窓には緑の濃い風景が広がる。鉄路に沿って基隆への幹線道路が通っている。汐止駅の駅前には高層住宅。そのすぐ後まで山が迫っている。七堵駅はかなり大きな駅。次の八堵駅で路線が分かれるが、そこから基隆までは単線だ。
7時35分、普通列車は基隆駅に到着。台北駅から50分かかった。基隆は高雄と並ぶ台湾の二大港湾都市。残念ながらすぐに台北に戻らなくてはならないので、駅前をすこし歩いただけで基隆駅に戻った。
基隆7時45分発の彰化行きの列車で台北へ。八堵駅、汐止駅ではどっと通勤客が乗り込み、松山駅でかなりの人が降りた。台北駅では多くの乗客が降りた。台鉄(台湾鉄道)でのほんのわずかな旅だったが、今度は鉄道で台湾を一周してみたい。台湾の新幹線にも乗ってみたい。
台北駅から地下鉄で行天宮駅へ。台北の地下鉄「MRT」は台北駅で交差する淡水線と板南線を中心にして文湖線や蘆州線などがあるが、台北市内のほとんどのところに地下鉄で行ける。地下鉄を乗り継いでの台北めぐりもおもしろい。
8時50分、行天宮駅に到着。駅近くの松江市場を歩く。野菜売場、肉売場、惣菜売場、雑貨売場と、松江市場は朝からにぎわっていた。松江市場を歩いたところですぐ近くの「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)に戻り、レストランでバイキングの朝食を食べた。
「康華大飯店」(ゴールデン・チャイナ・ホテル)に台鈴の李さんが迎えに来てくれた。昨日までの「台湾長征」サポート隊長の姿とは違って、今日は台鈴の有能な社員という顔をしている。ホテル前の松江路を渡り、台鈴の本社へ。そこには「台湾往復縦断」1150キロを走った125ccスクーターのTEKKENが飾られている。
あらためてTEKKENには「よく走ってくれたなあ」と声をかけた。
標高3275メートルの武嶺(武峠)越えのシーンがなつかしく思い出された。
台鈴のみなさんと別れの挨拶をかわし、李さんに台北の松山空港まで送ってもらった。
松山空港のターミナルビルで李さんと何度も握手をかわして別れた。
出国手続きを終え、NH1186便に乗り込む。全日空機は定刻通り13時45分、松山空港を飛び立った。飛行機の窓から眼下の台北の町並みを眺めた。やがて飛行機は梅雨空の雲の上へ、そこは抜けるような青空。「台湾往復縦断」が終ってしまった…。(了)
2010年が第1回目の台湾で、アドレスV125Gで走りました。
2011年にはTEKKEN(鉄拳)で第2回目の台湾を走りました。
2015年にはVストローム1000で第3回目の台湾を走りました。Vストローム1000で走った台湾は『カソリング』でも連載しましたので、ぜひとももう一度、ご覧になってみて下さい。
2024年の今回が第4回目の台湾で、Vストローム250SXで走りました。
台湾はじつに魅力的なツーリングワールド。さらに第5回目、第6回目の台湾を夢見ています。
2024年
2011年
2010年