2010年6月24日
アドレスはすばらしい!
2010年6月24日。「台湾一周」最後の朝は5時前に起き、早朝の台北を歩いた。ひと晩泊った「康華大飯店(ゴールデン・チャイナ・ホテル)」の周辺をひとまわりしたあとは、地下鉄で台北駅へ。台北駅の駅構内を歩いていると、「今度は台湾の鉄道旅をしたい!」と思うのだった。
ホテルに戻ると松江路を歩き、最後は出発時と同じように行天宮に行く。「台湾一周」を無事に終えられたお礼参拝だ。行天宮には朝から多くの参詣者がやって来る。
ホテルに戻り、レストランで朝食を食べ、松江路の反対側にある台鈴工業の本社ビルへ。董事長の黄さんにお会いし、「台湾一周」のお礼を言った。そのあと別のフロアーの李さんのオフィスへ。李さんは昨日までの「台湾一周」の時とはまったく違う、台鈴の有能な社員の顔をしている。
そこには「台湾一周」を走ったアドレスV125Gが飾られていた。そのアドレスに「台湾一周! 1436キロ アドレスはすばらしい! 2010年6月24日 賀曽利隆」とサインした。
応接間に通されると、100枚の「カソリTシャツ」に「生涯旅人!」のサインをする。100枚ものTシャツにサインをするのは初めての経験だが、そんな大仕事を終えると李さんに別れを告げ、ホテルに戻った。
台鈴総経理の藤さんが迎えに来てくれた。タクシーで空港へ。台北の町を走り抜け、桃園国際空港に到着すると、ロビーで藤さんと別れた。
1996年の「オーストラリア2周7万2000キロ」」ではシドニーでお世話になった。
2010年の「台湾一周1436キロ」では台北でお世話になった。
「これが縁だ!」
人は縁で結ばれていると強く思った。
「藤さん、ありがとうございます!」
14時00分発のチャイナエアラインCI104便に乗り込んだ。桃園国際空港を離陸すると、飛行機の小さな窓から台湾西海岸の海岸線を見下した。
これは後日談になるが、李さんから台湾のバイク誌が送られてきた。それには4ページに渡って、カソリの「台湾一周」が紹介されいた。題して「鐵男OG桑長征台灣」。このあとすぐにでも、第2回目の台湾へ行きたくなるようなバイク誌の記事だった。(了)
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