賀曽利隆の200万キロへの道[44]

2026年1月27日

南伊豆はもう春

 石廊崎を出発すると県道16号で伊豆半島の西海岸を北上。県道沿いには早咲きの桜が咲いている。南伊豆はもう春だ。

 ところで石廊崎は伊豆半島の最南端だが、静岡県の最南端は石廊崎ではなく、御前崎になる。地図を見ればわかることだが、御前崎はほんのわずかだが石廊崎よりも南に位置している。

 石廊崎は北緯34度36分58秒、御前崎は北緯34度36分15秒で、その差は43秒。1秒は約31メートルなので、御前崎の方が1333メートル、南になる。

 国道136号に合流すると妻良漁港でVストローム250SXを止めた。

「妻良(めら)」の地名にはおおいに興味をひかれる。房総半島の外房海岸には「布良(めら)」(館山市)、紀伊半島の田辺湾には「目良(めら)」(田辺市)がある。これらの「めら」は黒潮でつながっていると思われる。地名というのはおもしろい!

 南伊豆町から松崎町に入ると、雲見温泉でSXを止めた。国道136号の高架橋の上から温泉街を一望し、海岸から富士山を眺めた。ここには何度か泊まったことがあるが、カソリおすすめの温泉だ。

 雲見温泉を出発。石部温泉を通り、松崎の町の中心街を走り抜け、西伊豆町に入る。ここでは名勝の堂ヶ島海岸を眺め、黄金崎では馬の頭そっくりな形をした奇岩「馬ロック」を見る。夕日を浴びると「馬ロック」は黄金岬の名の通り、黄金色に光り輝く。

 西伊豆町から土肥町に入ると恋人岬を歩いた。一人だとちょっと寂しくなるような恋人岬だが、岬突端の展望台まで歩き、そこから西伊豆の海を眺めた。