第1回目(19)2011年5月10日-20日

八戸は元気だ

 久慈から国道45号で八戸へ。

 久慈を過ぎると、津波の被害は急速に薄れてくる。

 岩手県から青森県に入ると、海沿いの県道1号を行く。

 JR八戸線の線路を渡ったが、踏切近くの階上駅から八戸駅までは列車が動いている。

 太平洋岸では久々に見る運行中の鉄道。ピカピカに光っている線路が新鮮に見えた。

 県道1号沿いでは海岸スレスレに建っている家々を見る。ここでは被災した家は見られなかった。

「同じ海なのに、こうも違うものなのか!」
 といった驚きの気持ちで県道1号を走った。

 種差海岸ではビッグボーイを止めて、広い園地を歩いた。

 葦毛崎では展望台に登り、太平洋の海岸線を眺めた。

 ウミネコの生息地の蕪島(陸地とつながっている)周辺は津波にやられていたが、それまでの太平洋岸に比べたら、それほど大きな被害ではない。ウミネコに占領されている蕪島神社を参拝し、陸奥湊駅前では朝市を歩いた。

 県道1号で八戸の中心街に入っていく。八戸も津波に襲われ、臨海工業地帯に被害が出たが、県道1号沿いでは津波の痕跡は見られない。

 国道45号に出ると八戸を横断し、馬淵川を渡り、八戸駅前でビッグボーイを止めた。

 八戸はいつもどおりの活況を見せていた。

 東北・太平洋岸の北の拠点、八戸は元気だ。

 それが東北復興の大きな力になると思った。