2011年5月28日

金の卵を産む鶏

 竹山から斗六に向かっていく。このルートはすごくいい。まるで緑のトンネル。道の両側には亜熱帯樹がおい茂る。TEKKENでその緑のトンネルを走り抜けていくのだ。

「おー、これぞ台湾ツーリング!」

 このルートに沿ってローカル線の鉄道が通っているが、台湾の人気路線だとのことで観光列車が走っている。

 緑のトンネルを走り抜け、本当のトンネルを抜け出ると山麓の平地へと下っていく。そこには紫南宮がある。

 紫南宮には大勢の参拝客がやってくる。入口には金の卵を産む鶏が飾られている。門前の店にも大きな金の卵が飾られている。紫南宮は金運の神なのだ。

 ここのトイレは豪華版。世界一のトイレだといわれているそうだ。中には噴水。豪華な建物の屋上は展望台になっている。今の台湾の豊かさを象徴するかのような「世界一のトイレ」だ。

 山のような供物の供えられた紫南宮を参拝し、斗六の町に入っていく。スズキの販売店を訪問。大歓迎され、お土産に銘茶をプレゼントされた。ここにも大勢のライダーたちが一目、カソリを見ようとやってきた。台中からずっと一緒に走ってきた若きライダー3人は、この町を最後に台中に戻っていった。

 スズキの販売店を出発し、斗六の中心街に入っていく。「阿國獅」という店で昼食。ここは有名な店らしく、テレビ取材の写真が何枚も壁に飾られている。いかにも台湾らしいのは調理場が通りに面していること。大勢の人たちに見られるようになっている。これが台湾流!?

 台鈴のみなさんとの楽しい食事。メインはこの店の名物の豚丼。

「いただきま〜す!」

 さっそくボリューム満点の豚丼に食らいつく。

 日本だったら豚丼の単品ですませてしまうのだろうが、ここは「食大国」の台湾。さらにほどよい脂分の豚肉料理と青菜&豚肉、ソーセージ、ピータン、イカ料理…などが次々にテーブルに出てくる。