2011年5月28日

台南を目指して出発

 2011年5月28日。台中の夜明け。5時前には空は明るくなる。「碧根行館」を飛び出し、早朝の町歩きの開始だ。

 昨夜、あれほどにぎわった「夜市」の通りは、人一人、歩いていない。厚化粧の女性が化粧を落としたかのような顔をしている。

 大通りから一歩、裏道に入ると、スクーターがズラリと並んでいる。それも整然とした並び方。これも「スクーター大国・台湾」の一面だ。

 歩いていると、いろいろな店が目につく。

「六本木ヒルズ」を発見したときは、ちょっと笑えた。台中の六本木ヒルズだ。

「ノースフェース」は洒落たつくり。台湾でもアウトドアが盛んなことをうかがわせる。

 早朝から客が出入りしているのは「セブンイレブン」。そのすぐ近くには「ファミリーマート」、さらに「ローソン」もある。日本のコンビニは台湾全土に広がっている。

 こうして1時間半歩いて「碧根行館」に戻ってきた。

「碧根行館」の朝食を食べ、台南を目指して出発。

 ホテルの前には、
「カソリさんと一緒に走りたい!」
 という若きライダー3人が待ち構えている。

「どうぞ、どうぞ」

 台湾平野の広々とした水田が広がる。その中をTEKKENで走る気分はたまらない。汗がにじみ出るくらいの暑さなので、TEKKENで切る風はすごく気持ちいい。

 1時間ほど走り、台湾山脈の山麓の町、竹山に到着。スズキの販売店を訪ねる。

 販売店の社長としばしの歓談。この地方の名産のパイナップルとレンブーをいただいた。パイナップルの甘さと、レンブーのさっぱりした味わいが胸にしみる。そのあと銘茶の「高山茶」を入れてくれた。販売店を出発するときは、その「高山茶」をプレゼントされた。行く先々のスズキの販売店では贈り物をいただいている。

「ありがとうございます!」