2024年10月19日
日本と台湾の近さを感じた
10月19日。ひと晩泊った「Kホテル(柯達大飯店)」の朝食を食べ、松江路を歩く。行天宮を参拝し、Vストローム250SXでの「台湾紀行」を無事に終えられたことを感謝した。行天宮には次から次へと参拝者がやってくる。ここには読経台もある。
行天宮の主神は「三国志」の英雄の関羽。そのほか劉備、張飛、孔明、岳飛をまつっている。関羽の廟を武廟と称し、その武勇から守護神として崇められている。また一説には関羽はそろばんの発明者ともいわれ、商売の神としても厚い信仰を集めている。
行天宮の参拝を終えて松江路を歩いたが、牛丼の「すき家」やドラッグストアの「マツモトキヨシ」が目に入る。そのほかにも日本語の看板を掲げた食堂がある。日本と台湾の近さを感じた。
大通りの松江路から裏道に入っていく。食堂や弁当屋が軒を並べる通りはおもしろい。一軒づつ店を見てまわる。そんな中で入ったのは日本料理店の「傳鮨」。店はほぼ満員の盛況ぶり。「握りずし」を食べたが1種2貫づつ。ボリューム感があり、味も申し分がない。これが今回の台湾での最後の食事になった。
さらに台北の町を歩きまわり、「Kホテル(柯達大飯店)」に戻った。いよいよ台湾に別れを告げる時が来た。旅の終わりは寂しいものだ…。台湾を走り抜けた様々なシーンが走馬燈のように頭の中を駆けめぐる。
休日にもかかわらず、「台鈴工業」総経理の岡崎さんが「Kホテル(柯達大飯店)」に来てくれた。台北の市街地を走り抜け、松山空港まで送ってもらう。松山空港に着くと心からのお礼を言って、岡崎さんと別れた。夢のような台湾での6日間。ほんとうにありがとうございます。
16時20分発のBR(エバー航空)190便で東京へ。羽田空港到着は20時20分。驚いたことに、羽田に見送りに来てくれた坂本夫妻が、今度は出迎えに来てくれた。坂本夫妻の車で伊勢原の自宅へ。家に帰り着くと、坂本夫妻には台湾で出会った多くの皆さんにサインをしてもらった「賀曽利隆の横断幕」と、台鈴工業の皆さんがサインしてくれたVストローム250SXのシールドを見てもらうのだった。(了)