2024年10月18日

「二輪世界」にゴール!

 絶景岬の「良望角」を出発。Vストローム250SXを走らせ、台湾海峡の海岸近くの道を北へ。次のストップポイントの「新屋石堰故事館」に到着。ここでは蔡錦隆さんがカソリを待ち構えていた。

 蔡さんは2010年のアドレスV125Gでの「台湾一周」、2011年の125ccスクーターTEKKENでの「台湾周遊」で出会った人。蔡さんはその時のカソリTシャツを大事に持ってくれていた。

「鐵男OG桑」(鉄人おじさん)のカソリTシャツに「生涯旅人! 2024年10月18日 賀曽利隆」と3度目のサインをしてガッチリと握手をかわした。

「新屋石堰故事館」では台湾海峡を望む屋上のテーブルに並べられた昼食をいただく。地元産の食材を使った料理の数々。ご飯は赤米で錦糸卵をまぶしている。日本でも古来からの神社での儀式などでは赤米が使われている。赤飯の原型といっていい。イカは富山湾のホタルイカをひとまわり大きくしたようなもの。塩辛が絶品だ。

 食後、「新屋石堰故事館」のスタッフのみなさんと歓談し、記念撮影。閖上湊神社の「ライダーズ守」とカソリステッカーを手渡すと喜んでくれた。ぼくは皆さんが作ったバッグをもらった。プラスチックゴミから作ったものだという。最後に「行くぞ!」で「新屋石堰故事館」を後にした。

 台北近くの林口では、オフロードコースを走った。そこでは20頭ほどの牛が放牧されいたが、二輪や四輪のオフロードコースと放牧場の共用というのがおもしろい。我らSX軍団は自由自在に走りまわったが、牛たちはあまり気にしていない様子。四駆の新車もやってきて走行シーンを撮影していた。

 それを最後に台北の市街地に入り、スズキの販売店「二輪世界」にゴールした。全行程726キロ。Vストローム250SXを走らせての「台湾紀行」はこれにて終了だ。

「二輪世界」の社長夫妻には大歓迎された。店内にはセレモニーの飾り付け。特設のステージで皆さんに挨拶した。

 店内でのセレモニーが終わると、居酒屋を借り切っての祝賀会。「二輪世界」の社長につがれるままに台湾ビールと都城(宮崎)の焼酎「霧島」をチャンポンで飲み、嬉しさもあって早々に酔いがまわってきた。おおいに飲み、おおいに食べ、おおいに語り合った祝賀会。忘れられない台湾最後の夜になった。