2024年10月16日

目指すは梅花村

 10月16日7時、ひと晩泊った「庭園珈琲民宿」での朝食。サンドイッチとミカン、それとコーヒーだ。ミカンは日本にはないような大きさ。漢字で書くと「橘子」になるという。

 8時、出発。「鐵男OG桑 賀曽利隆」と書かれたカソリの横断幕を広げ、「行くぞ!」の雄叫びを上げて走り出す。これが出発の儀式。10台のVストローム250SXが長い車列を作って台湾山中を行く。

 目指すのは梅花村。山地民の村だ。狭路の山道に入ると、急カーブ、急勾配の連続で、一瞬たりとも気が抜けない。きわめつけの急勾配のポイントでは登りきれないバイクが出てスタッフが後をおした。そんな山道を登ったところに、山地民タイヤル族の梅花村はある。

 ここからさらに山奥へ、小錦屏野渓温泉へと向かって行く。険しい断崖の山道を登っていくと道はプッツンと途切れる。そこに小錦屏野渓温泉はあった。駐車スペースにSXを止めると、渓流沿いの小道を歩いていく。ついに温泉に到着。2つの湯船がある。湯は無色透明。2つの湯船ともにジャスト適温のいい湯だ。

 日本だったら間違いなく秘湯の温泉宿ができるところだが、ここには宿の類はまったくない。自然度満点。湯にどっぷりつかったあとは、目の前を流れる渓流に飛び込んでの「渓流浴」だ。