能登半島を行く[71]

2024年6月10日 – 11日

海底が隆起し、漁港は操業不能

 能登半島最後の秘境といわれている猿山岬を出発。外浦海岸の吉浦の集落まで戻ると、「寄り道パーキングしつら(七浦)」の交差点を右折し、快走路のおさよトンネル経由の道で門前の国道249号に出た。「ファミリーマート」で小休止したあと国道249号を南下。道下(とうげ)の交差点を右折し、鹿磯漁港まで行ってみる。漁港は海底が隆起し、まったく使えない状態。これが今回の「能登半島地震」の大きな特徴。鹿磯漁港は震災以前の写真(2020年11月1日)と比較して見てほしい。大地震の恐ろしさを感じてしまう震災前と震災後の2枚の写真だ。

 鹿磯漁港から国道249号に戻り、輪島市から志賀町に入った。志賀町の北の中心地、富来(とぎ)に着くと、道の駅「とぎ海街道」でカレーライスを食べた。ここには世界一長いベンチがある。

 富来からは能登半島横断の県道23号を行く。盤谷峠を越えると中島町(七尾市)。

 鳥越の交差点近くにある「ゲストハウス きち」に行く。昨日は鍵がかかっていて留守だったが、今日はオーナーの浅川まゆみさんがいた。よかった。さっそく「ゲストハウス きち」の赤と黒、2色の「能登復興Tシャツ」を頼んだ。

「ゲストハウス きち」は安芸の宮島近くの国道2号沿いにあった。ここには2020年10月24日に泊めてもらったが、浅川まゆみさんは当時は旧姓遠藤まゆみさん。「カソリが来た!」ということで、シルクロードを走破した中尾さんや女性ライダーのさんちゃん、元道祖神社員の吉岡さんら多くのみなさんが集合し、大盛り上がりの宴会になった。その「ゲストハウス きち」が能登に移った。

「今度はひと晩、泊めてもらいますね」
 と言って浅川まゆみさんと別れ、県道23号を走り、のと鉄道の能登中島駅前でVストローム250を止めた。