日本16端紀行[22]

2019年10月10日

「峠のあげいも」に北海道を実感

「北海道のヘソ」の町、富良野を出発し、さらに国道38号を行く。

 石狩川最大のの支流の空知川沿いに走り、芦別、赤平を通り滝川へ。滝川で国道12号に合流。

 滝川からは国道12号を行く。砂川、美唄、三笠、岩見沢を通り、12時30分、札幌に到着。納沙布岬から札幌までは550キロだ。

 札幌では蝦夷の一宮の北海道神宮を参拝。ここは北海道の総鎮守として道民の崇敬の念を集めている。ここでは鳥居前の屋台で「たこ焼き」を食べた。6個入り500円。蝦夷の一宮で食べる「たこ焼き」は忘れられない味になった。

 札幌からは国道230号を行く。定山渓温泉を通り、中山峠に到達。蝦夷富士の羊蹄山(1898m)がよく見える。ここでは名物「峠のあげいも」を食べた。1串300円。北海道でイモといえばジャガイモだ。

「あげいも」は男爵イモの皮をむき、3つに切って塩煮し、それに小麦粉をまぶして油で揚げたもの。北海道には「いも餅」もある。塩煮したイモを一度冷し、すり鉢ですりつぶしたものに澱粉を加え、餅状にする。それを形を整え、串刺しにし、こんがりと焼き揚げたものだ。甘辛のタレにつけて食べる。

「あげいも」も「いも餅」も、「あ〜、今、北海道にいる!」という実感を強く感じさせてくれる。

 中山峠を越えると喜茂別、留寿都を通り、洞爺で国道37号に合流する。

 長万部から国道5号で函館へ。この間は高速道路並み。大型トラックが100キロ近い速度で爆走している。高速の大型トラックにあおられると恐怖を感じるほどだ。

 20時15分、函館港に戻ってきた。納沙布岬から800キロ。「函館港〜函館港」の「北海道一周」は2160キロになった。

 20時15分発の津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」に乗船。速攻で寝る。青森港までの3時間40分はちょうどいい一晩の眠りになる。