日本16端紀行[21]

2019年10月10日

峠を越え、富良野へ

 10月10日。午前4時30分、白糠駅前の「ホテル洸洋」を出発。気温は0度。寒い。ガタガタ震えながら国道38号を走る。十勝川を渡るころには夜が明けた。

 帯広に近づいたところで十勝の平原を赤く染めて朝日が昇る。

 6時、帯広に到着。「吉野家」で朝食。「納豆定食」を食べて生き返った。

 帯広からさらに国道38号を行く。

 清水、新得と通り過ぎ、狩勝峠を越える。

 狩勝峠は十勝と石狩の国境の峠。絶景峠で、展望台から雄大な風景を一望できる。

 十勝側では茫々と広がる十勝の平原を見下ろし、石狩側ではゆるやかに連なる山並みを眺める。

 狩勝峠南の国道274号の日勝峠は十勝・日高国境の峠。さらにいえば国道273号の三国峠北の三国山(1541m)は十勝・石狩・北見の3国国境。こうして「境」に想いを馳せ、「境」を意識しながら走るのは、バイク旅ならではの大きな魅力だとぼくは思っている。

 狩勝峠を越えると、もうひとつの峠の樹海峠を越え、富良野の町へと下っていく。