日本16端紀行[16]

2019年10月7日

北海道最南端「白神岬」

 本州最北端の大間崎に立ち、食事処「大間んぞく」で「三色マグロ丼」を食べると、大間の町を走り抜けて大間港へ。ここから津軽海峡フェリーで函館に渡り、北海道の4端をめぐるのだ。

 津軽海峡フェリーは14時10分、大間港を出港。甲板から遠ざかっていく大間の町並みを眺める。スーッと海に落ちていく下北半島の先端が本州最北端の大間崎になる。

 下北半島が遠くなっていくのにつれて、前方の北海道の山並みがはっきりと見えてくる。目立つのは特徴のある山容の函館山。大間と函館は近い。

 15時45分、函館港に到着。

「さー、行くぞ!」
 と、相棒のVストローム250にひと声かけて走り出す。

 函館港から国道228号を行く。津軽海峡を左手に見ながらの快走路。木古内、知内と通り、福島峠を越えて福島へ。道の駅「横綱の里ふくしま」で小休止。福島は千代の山、千代の富士の2人の大横綱の出身地だ。

 17時20分、北海道最南端の白神岬に到着。函館港から80キロ。国道の脇には「北海道最南端」の碑が立っている。高台の上には赤白2色の灯台。対岸は津軽半島最北端の龍飛崎になる。ここは津軽海峡の出入口。白神岬を過ぎると海は日本海になる。

北海道最南端の白神岬に到着。対岸は津軽半島最北端の龍飛崎

 白神岬から10キロほどで北海道唯一の城下町、松前に到着。夕暮れの松前城を見る。

 松前からはナイトラン。交通量はガクンと少なくなる。

 上ノ国の「セイコーマート」で夕食。「焼肉弁当」を食べて元気をつけて、さらに日本海沿いの国道228号を北上する。左手の暗い海には漁火が見える。

上ノ国の「セイコーマート」で夕食

 19時、函館港から170キロの江差に到着。ここで泊まろうと思い、ホテル「ニューえさし」に行ったが、満室で泊まれず…。ということで、さらにナイトランをつづける。

 江差からは国道228号を行く。

 19時30分、函館港から180キロの乙部に到着。飛び込みで乙部温泉「光林荘」に行くと、うまい具合に泊まれた。助かった。ホッとした気分で、24時間入浴可の大浴場の湯にどっぷりつかった。湯から上がると、「セイコーマート」で買ったおにぎりと団子、焼きプリン、白桃ゼリーを食べるのだった。