2010年6月21日
太櫓閣峡谷を行く
2010年6月22日。瑞穂温泉の温泉旅館「東岡秀川」での夜明け。目を覚ますとすぐに木枠の湯船に湯を流し込み、朝湯を楽しんだ。無色透明のツルツル湯。泉質は硫化鉄泉で皮膚病や胃腸病に効くという。
湯から上がると、朝食までの1時間、プラプラ歩いた。
宿の正面には海岸山脈のゆるやかな山並みが連なり、宿の背後には中央山脈の高い山々が連なっている。瑞穂温泉といっても温泉街があるわけでもなく、豊かな亜熱帯の自然の中にポツン、ポツンと温泉宿が点在している。
プラプラ歩きを終えて宿に戻ると朝食。朝粥がうまい。朝湯に入って、朝歩きして、朝粥を食べて、もういうことなしだ。
宿の玄関前にアドレスV125GとNEX、それとカソリの似顔絵の描かれたサポートカーを並べて記念撮影。そのあと「行くぞ!」のカソリポーズで出発する。
瑞穂温泉から瑞穂の町へ。気持ちのいい朝の空気。青空が広がっている。
瑞穂から国道9号を北上し、台湾東海岸の中心都市、花蓮に到着。花蓮は台湾東海岸の中心都市。とはいっても、西海岸の大都市とは違って田園都市だ。台湾第一の景勝地、太櫓閣峡谷から切り出される大理石の集積地として知られ、「大理石の町」ともいわれている。
花蓮は高雄、基隆と並ぶ台湾三大港のひとつ。郊外の空軍基地の前を通ったが、ここにはF16戦闘機が配備されている。台湾のもうひとつの空軍基地、新竹にはミラージュ戦闘機が配備されているという。
花蓮は中央山脈を越える台湾横断の「東西横断公路」の起点。花蓮の町から国道9号を北に30キロほど行くと太櫓閣に着くが、「東西横断公路」はここで国道9号と分岐し、太櫓閣峡谷を走り抜け、中央山脈の峠を越え、東海岸の台中へと通じている。
国道9号で北の宜蘭に向かう前に太櫓閣峡谷を見に行く。「東西横断公路」のアーチをくぐると、海岸地帯の平地から一気にV字谷の峡谷に入っていく。峡谷の両側にそそりたつ大理石の断崖絶壁。アドレスのエンジン音が岩壁にぶつかって響く。眼下には立霧渓の白濁色の流れ。迫力満点の眺めがつづく。錐麓大断崖ではアドレスを止め、歩いて断崖を見上げた。それにしても太櫓閣峡谷はすごい峡谷だ。
立霧渓と老西渓の合流点にかかる赤い慈母橋まで行き、そこで折り返した。
太櫓閣に戻ると「横綱饗館」で昼食。鶏肉料理やエビとキューリの海鮮サラダ、筍料理、野菜炒め、貝汁の台湾料理を台鈴のみなさんと一緒に食べた。
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