2024年10月14日
鐵男OG桑 賀曽利隆
10月14日。5時前に小田急線の伊勢原駅にやってきた。さー、台湾だ。
5時17分発の快速急行で海老名まで行く。海老名からは相鉄で横浜へ、横浜からは京急で羽田空港へ。羽田空港の第3ターミナル駅に着いたのは7時03分。まずはターミナル内のカフェで朝食。コーヒーを飲みながらホットドッグを食べた。
羽田空港には坂本夫妻が来てくれた。ありがとう。2人は台北でVストローム650を借りて台湾国内をまわったが、羽田空港の展望デッキで2人の台湾ツーリングの話を聞いた。
坂本夫妻に見送られての日本出国。BR189便に乗る。BRは初めて聞いたが、エバー航空のこと。あの台湾の海運大手「エバーグリーン」のグループ会社なのだという。
台北の松山空港に到着したのは13時30分。日本と台湾の間には1時間の時差があるので、日本時間では14時30分になる。空港には「台鈴工業」総経理の岡崎淳さんが出迎えてくれた。
岡崎さんの車で台北の松江路にある台鈴本社へ。そこでは李元釣さんと再会。台湾ツーリングは今回が4度目になるが、2010年のアドレス、2011年のTEKKEN、2015年のVストローム1000と、過去3回の台湾ツーリングにはすべて李さんが同行してくれている。
台鈴本社では、日本から持ってきた閖上湊神社(宮城県名取市)の「ライダーズ守」100個を渡す。今回の台湾ツーリングで出会う台湾のライダーのみなさんお一人、お一人に、この「ライダーズ守」を手渡すのだ。閖上湊神社宮司の伊藤英司さんはライダーで、「台湾の皆さんによろしく!」と言って、この100個の「ライダーズ守」を神前でお祓いしてくれた。
李さんからは今回、同行者全員が着る「VーSTROM」Tシャツをもらったので、さっそくそれに着替えた。さらにステッカーももらった。それには「走行世界183萬公里 鐵男OG桑 賀曽利隆 VーSTROM250SX SUZUKI」と書かれ、SXに乗るカソリが描かれている。「走行世界183萬公里」というのは2024年1月1日現在のカソリの走行距離で、20歳の時に旅立った「アフリカ一周」(1968年~1969年)以来のものである。「鐵男OG桑」は「鉄人おじさん」の意味。このステッカーも、閖上湊神社の「ライダーズ守」と一緒に台湾のライダーの皆さんに手渡すのだ。
閖上湊神社 2024年9月9日
そして李さんからは今回のVストローム250SXでの「台湾ツーリング」のコースを聞いた。胸がワクワクしてくる瞬間。ひととおりの話を聞くと、台鈴本社のすぐ近くにある「Kホテル(柯達大飯店)」に案内してもらい、部屋に荷物を置くと、松江路を歩いた。
日が暮れると、李さんが迎えにきてくれた。Kホテルに隣り合ったレストラン「邊田庄」での前夜祭の始まりだ。岡崎さん、李さん、台鈴工業の皆さん方と「台湾ビール」で乾杯。次々に出てくる台湾料理をいただきながら、「乾杯!」を繰り返した。夢の「台湾ツーリング」が始まる!