能登半島を行く[76]

2024年6月12日 – 13日

パールロードを行く

 伊勢から伊勢志摩スカイラインで鳥羽へ。伊勢志摩は旧伊勢国と旧志摩国の合成語だが、鳥羽は旧志摩国になる。鳥羽からはパールロードを行く。ここでは鳥羽展望台でVストローム250を止めたが、びっくりするのは鳥羽一郎の「兄弟酒」の歌碑。その大きさに驚かされてしまう。展望台からは国崎海岸を見下ろす。国崎といえば志摩でも特に美味なアワビで知られている。国崎のアワビは伊勢神宮への献上行事「熨斗鮑(のしあわび)の献上」に欠かせない。

 志摩のアワビといえば忘れられない思い出がある。国崎の南の志島では、海女漁の船に乗せてもらったことがある。海女さんたちの海女漁の技は見事なもので、海にもぐるとほどなく手にアワビやサザエを持って浮き上がってくる。海女さんたちは浜に戻ると「食べなさい」といってとれたばかりのアワビやサザエを焼いてくれた。ありがたくいただいたが、それ以上に美味なのは生アワビ。海の潮香がちょうどいい味つけになっているので調味料はいらない。やわらかなアワビの歯ごたえは絶妙だった。

 パールロードを走り終えると国道260号を走り、なつかしの志島の近くから県道602号で登茂山公園へ。桐垣展望台から大小60もの島々が浮かぶ英虞(あご)湾を一望。英虞湾といえば真珠の養殖でよく知られる。ここを最後に志摩市の中心、鵜方から国道167号→県道32号(伊勢道路)で伊勢に戻った。

 伊勢に着くと、能登に帰っていく「きゃぷてんツーリング」のみなさんと別れ、伊勢神宮外宮(豊受大神宮)へ。外宮の参拝を終えると、伊勢西ICで伊勢道に入り、新名神→伊勢湾岸道→新東名→東名→新東名と高速道を走って伊勢原に帰った。