日本16端紀行[04]

2019年9月16日

日本本土最西端「神崎鼻」

 第6日目の9月16日。夜明けとともに佐々町の「パラダイスイン」を出発し、日本本土最西端の神崎鼻へ。ここも佐多岬と同じように、「30代編日本一周」(1978年)の時に初めてやってきた。

 北松浦半島の神崎鼻は日本本土最西端とはいっても、最北端の宗谷岬、最東端の納沙布岬、最南端の佐多岬に比べると、ほとんど知られていない。

「30代編日本一周」のときは、神崎鼻をみつけるまでが大変だった。町役場で聞いてみてもよくわからない。地図で見当をつけて神崎漁港まで行って、浜で魚を干していたオバチャンたちに聞いたが、地元の人たちでさえ、ここが日本本土最西端の地であることを知らなかった。目の前の西の海に平戸島が横たわっているので、最西端の意識がないのは当然のことだった。

 やっとの思いで神崎鼻に立つと、そこには波風にさらされて白いペンキのはげかかった木標が立っていた。木標にはかすかに読める字で、「本土最西端 神崎鼻」と書かれてあった。それを見たときの感動は今でも忘れない。

 10年後の「40代編日本一周」でも神崎鼻には行った。神崎鼻は劇的に変わり、町の案内図にはひときわ目立って「日本本土最西端の地」が書き込まれ、神崎鼻に入る道の角には「日本本土最西端の地・入口」の看板が立っていた。

 神崎漁港まで来ると、神崎鼻への案内板が立ち、遊歩道を歩いた行き止まりに地点には「日本本土最西端の地 北緯35度12分53秒 東経129度33分17秒」と掘り刻まれたモニュメントが海を見下ろす岩の上に建っていた。

 さらにその10年後の「50代編日本一周」では、岬の台地上に「神崎鼻公園」ができていた。きれいに整備された公園で、公園内の「四極交流広場」には日本本土最東西南北端の4極を示すモニュメントができていた。

 その後、「60代編日本一周」、「70代編日本一周」でも行っている。

 神崎鼻は我が「日本一周」の定番ポイントなのだ。

 神崎鼻から長串山公園へ。8時30分、長串山公園の「最西端ミーティング2019」会場にゴール。大泊の「最南端ミーティング2019」の会場を出発してから21時間30分後のことで、走行距離は559キロだ。

 長串山公園での「最西端ミーティング2019」のイベントが終了したのは15時。

 すぐさま長串山公園から「最西端ミーティング2019」の懇親会会場の小浜温泉(雲仙市)に移動する。

 といってもそう簡単なことではない。佐世保から国道205号を南下。東そのきICで長崎道に入り、諫早ICで降り、諫早からは国道57号を南下。

 長串山公園から217キロ走って18時30分、小浜温泉に到着。懇親会会場の温泉ホテル「うぐいす屋」の大浴場の湯につかったときは心底、ホッとした。

 温泉から上がると大宴会、開始。主催者の風間深志さんや風間晋之介さん、ゲストの福山理子さん、大勢の参加者のみなさんたちとの大宴会は大盛り上がりだ。同じ体験をした者同士、話は尽きない。我らライダーはノリがいいのだ!