2024年10月18日

台湾海峡を北へ

 10月18日。夜明けの高美湿地を歩いた。

 海岸通りの西安朝天宮を参拝し、つづいて西営大将軍の祠に手を合わせる。「隠園」というレストランがあって、その看板がおもしろい。日本語で書かれているのだが、ちょっとおかしい。

「さつまいもお タロイモ 氷」
「牛肉麺はすごく」
「漢方スープアヒル麺」
「ミルクフィッシュ麺」
「うな重」とある。

「さつまいもお タロイモ 氷」は「氷ののったさつまいもとタロイモ」、「牛肉麺はすごく」は「牛肉麺はすごくおいしい」のようだ。まあ、それはおいて一品づつ食べてみたかった。

 白赤2色の高美灯台まで行くと、高美湿原の中に延びる遊歩道を歩いた。ここは台中でもよく知られた観光地なので、早朝から歩く人の姿もあった。

 テント村に戻ると、自販機で「ミルクティー」を飲んだが、これはうまかった。レストランで朝食を食べ、台鈴の李さんとは「李さんポーズ」でごあいさつ。名誉の負傷を負った顎を隠す李さんポーズ。そして皆さん全員でのいつもの「行くぞ!」で出発だ。

 台中からは台湾海峡の海沿いのルートを北へ。高速道路下の快走路を行く。天気は快晴。絶好のツーリング日和。リーダーの謝佳亨さんを先頭にしてVストローム250SX軍団が行く。途中からは昨夕、高美湿地で別れた呉乗宏さんのDRも加わった。

 最初の目的地の「好望角」に到着。日本語風に言うと「絶景岬」。「角」は「岬」を意味する。展望台に向かって遊歩道が延びている。海岸には何基もの発電用の風車、海上にも数多くの風車が見られる。岬をトンネルで貫いて鉄道が通っている。トンネルを抜け出た電車が台北の方向に走り去っていった。まさに「好望角」だ。