「東北列車旅」は、賀曽利隆が青春18きっぷを使い、鈍行列車だけで東北を縦断する旅の記録です。
2018年の第1回から始まった旅の第7弾目、2023年の東北列車旅を再開します。
第7弾目は、神奈川県伊勢原の自宅を早朝に出発、上野から常磐線を北上し、いわきへ。冬の気配が濃くなる車窓を眺めながら、列車を乗り継ぎ仙台へ向かいます。さらにローカル線を使って気仙沼へ進み、震災の影響で鉄道からBRTに転換された大船渡線にも乗車。沿岸部の風景や復興の歩みを肌で感じつつ、三陸の町々をたどって盛駅に到達。速さや効率とは無縁の鈍行旅だからこそ見えてくる、東北の日常、季節の表情、人々の暮らし。列車に揺られながら北を目指す旅は、久慈駅から再開します。
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2023年12月19日 久慈駅 → 八戸駅
今、旅している!
2023年12月19日。三陸鉄道の終点、久慈駅に着くと、名物の「うに弁当」を食べ、駅周辺をぷらぷら歩いた。
久慈駅に戻ると、今度はJR八戸線の始発駅、久慈駅から八戸行に乗った。2両編成のディーゼルでワンマンカー。13時03分に久慈駅を出発したが、車内はガラガラだ。
ゆったりした気分で流れゆく車窓の風景を眺める。「今、旅している!」という実感が味わえる。これが鈍行列車の大きな魅力。ところどころで雪景色になったが、岩手県内の雪はそれほどでもない。
13時50分、種市駅に到着。ここは洋野町の中心地。「種市うに」で知られているが、洋野町は本州一のウニの水揚げ。毎年、夏には「たねいちウニまつり」が開かれる。今度は種市で「種市うに」を食べてみたい。
県境を越えて青森県に入ると、最初の駅は階上(はしかみ)駅。階上駅を過ぎると太平洋が見えてくる。その次が大蛇(おおじゃ)駅。びっくりするような駅名。「大蛇」は北東北の「八の太郎大蛇伝説」に由来するという説がある。八戸の馬淵川河口にかかる橋は八太郎大橋で、橋の北側一帯は八太郎。「八の太郎大蛇伝説」には興味ひかれる。
種差海岸駅を過ぎ、葦毛崎を過ぎると、蕪島が見えてくる。
14時25分、鮫駅に到着。鮫駅を過ぎると列車は八戸の市街地に入っていく。
八戸の中心街にある本八戸駅を通り、馬淵川を渡る。
14時45分、終点の八戸駅に到着。駅構内の店で「かき揚げ天ぷらうどん」(580円)を食べたが、1杯のうどんがうまい!