青春18きっぷ de 東北列車旅[37]

2023年12月19日 釜石駅▶宮古駅

車窓から大槌の復興を感じる

 9時03分、三陸鉄道の久慈行は釜石駅を発車。1両編成のディーゼルカー。両石駅、鵜住居駅、大槌駅と停車していく。両石駅と鵜住居駅は釜石市、大槌駅は大槌町になる。この両石、鵜住居、大槌は東日本大震災の大津波で大きな被害を受け、町は壊滅した。

 三陸鉄道の車窓から復興していく今の町の姿を見たが、それと同時に震災直後の惨状が思い出されてならなかった。

「あの惨状から、よくぞここまで復興したものだ」という思いを強くした。

 大槌からは浪打海岸の絶景を眺め、本州最東端駅の岩手船越駅を通り、山田町の陸前山田駅に到着。駅周辺の山田の復興は進んでいる。

 陸前山田駅では多くの人たちが乗り、さらに豊間根駅でも乗り、津軽石駅、磯鶏(そけい)駅を通り、10時40分、宮古駅に到着。乗客は自分を除いて全員がここで降りた。宮古駅に隣接して新しい宮古市役所ができている。