30回目 2025年3月10日

雄勝復興の起爆剤

 出島探訪を終えると国道398号に戻り、尾浦漁港に寄っていく。

 対岸には出島を見る。

 尾浦漁港を出発すると、国道398号で女川町から再度、石巻市に入る。

 石巻市は平成17年(2005年)4月1日、雄勝町、北上町、牡鹿町、河南町、河北町、桃生町の6町と合併。この時、女川町は石巻市とは合併しなかったので、周りはぐるりと石巻市にとり囲まれるようになった。

 ということで女川町から旧雄勝町に入り、かつての町の中心街へ。東日本大震災の大津波で根こそぎやられた雄勝には何も残っていない。

 復興途上の雄勝を行く。高台移転した新しい町を走り抜け、道の駅「硯上の里おがつ」へ。雄勝は日本有数の硯の産地だったが、道の駅内の「雄勝硯伝統産業会館」を見てまわる。そこには日本一の大硯が展示されている。ズラリと並んだ「雄勝硯」には目を奪われる。工房では雄勝硯の作られるまでの工程を見ることができる。

 雄勝硯が雄勝復興の起爆剤になってくれたらと願うばかりだ。

東日本大震災以前の雄勝の町

2005年7月

東日本大震災直後の雄勝の町

雄勝の公民館の屋上に乗り上げたバス(2011年5月)
雄勝の中心街の惨状(2011年5月)