2025年2月12日
伊豆半島一周
立春が過ぎたところで、毎年恒例の「早春紀行」を開始。「伊豆半島一周」を皮切りにして、「富士山一周」、「三浦半島一周」、「房総半島一周」と、Vストローム250SXを走らせた。
まずは「伊豆半島一周」。
2月12日6時45分、神奈川県伊勢原市の自宅を出発。
国道246号で善波峠を越えて秦野盆地に入ったが、峠のトンネルを抜け出ると、正面には大きな富士山が見えた。さい先のいいスタートだ。
二宮からは西湘バイパス、真鶴ブルーライン、熱海ビーチラインと有料道路を走りつなぎ、8時25分、熱海に到着。熱海から伊豆半島に入っていく。
国道135号で伊豆半島の東海岸を南下。伊豆大島がよく見える。伊東を過ぎると東伊豆町の大川温泉、北川温泉、熱川温泉と温泉がつづくが、今回は温泉には入らない。岬をめぐるのだ。岬めぐりの「伊豆半島一周」といったところだ。
第1番目の岬は東伊豆町の稲取岬。稲取の町を走り抜け、稲取漁港から稲取岬への狭路を登っていく。岬の「どんつく神社」には「どんつく様」がまつられている。「どんつく様」というのは木製の巨大な男根。毎年6月3日〜4日に行われる「どんつく祭」では、神輿にくくりつけられたどんつく様が稲取の温泉街を練りまわる。どんつく祭りは伊豆の「三大奇祭」として知られている。
稲取岬ではどんつく神社と龍宮神社を参拝し、四角い灯台を見上げたが、神社と灯台、それと漁港というのは「岬の3大セット」のようなものだ。稲取岬は稲取漁港の防波堤になっている。
稲取岬の展望台からは伊豆七島がよく見える。正面には利島、右手には新島、式根島、神津島、左手には伊豆大島が見える。稲取岬から伊豆半島最南端の石廊崎までの岬めぐりでは、伊豆七島の島々を見るのが大きな楽しみになる。
東伊豆町から河津町を通り、下田市に入ったところが第2番目の尾ヶ崎。国道135号の尾ヶ崎PAからは爪木崎がよく見える。こうして岬から岬を見るのはいいものだ。ここからは伊豆七島の新島、式根島が正面に見え、右手に神津島、左手に利島が見える。東海岸を南下するにつれて伊豆大島は遠くなり、神津島が近くなる。
白浜海岸では伊豆の古社、白濱神社を参拝。海岸には観光スポットにもなっている海岸鳥居がある。白浜海岸の砂浜からは伊豆七島の伊豆大島、利島、新島を見る。式根島は平べったい島なので波間に隠れてしまっている。神津島は爪木崎の影に隠れて見えない。
第3番目の岬は爪木崎。水仙の花咲く遊歩道を歩き、岬突端の灯台からは伊豆七島を眺める。ここからは伊豆大島から神津島までが見える。
11時30分、下田に到着。下田漁港の市場の食堂「金目亭」で昼食。ここでは「金目姿煮定食」(2420円)を食べた。まさに伊豆の味覚で、これを食べたくて伊豆半島にやって来たようなものだ。
金目に大満足したところで伊豆半島最南端の石廊崎へ。南伊豆の海岸線を見ながら走り、30分ほどで第4番目の石廊崎に到着。「オーシャンパーク」でコーヒーを飲み、岬の突端へと遊歩道を歩く。灯台を見て、石室神社に参拝。熊野神社の祠がある岬の突端に立ち、伊豆七島を見る。ここからだと正面には神津島が見える。
我が懐かしの石廊崎。ハスラー50(水冷)を走らせての「40代編日本一周」(1989年)では石廊崎が最後のポイント。ナイトランでたどり着いた石廊崎からは水平線上に浮かぶ伊豆七島の明かりが見えた。その時、無性に日本の島々をまわりたくなったのだ。それが大きなきっかけになって、2001年から2002年にかけての「島めぐり日本一周」を実現させた。石廊崎に来るたびに、あの時の光景が鮮やかに蘇ってくる。
石廊崎からは伊豆半島の西海岸を北上。第5番目の岬は西伊豆町の黄金崎。夕日を浴びるとその名の通り、奇岩の「馬ロック」は金色に光り輝くのだが、残念ながら曇がかかり金色の岩肌は見られなかった。「馬ロック」は馬の頭そっくりの形をしているのでその名がある。
第6番目の恋人岬は人気のスポット。
第7番目の旅人岬はその名前にひかれる。
第8番目の御浜岬には造船郷土資料博物館がある。ここは一見の価値あり!
第9番目の出逢い岬の展望台からは御浜岬を見下せる。
第10番目の大瀬崎には式内社の大瀬神社がある。
大瀬崎からは県道17号で西浦、内浦と海岸線を走り、国道414号に合流して沼津へ。沼津に到着したのは16時45分。「熱海→沼津」220キロの「伊豆半島一周」だ。
沼津からは国道246号を行く。
新秦野ICから伊勢原大山IC間は新東名を走り、伊勢原の自宅に帰り着いたのは18時。全行程349キロの「伊豆半島一周」だった。