2024年10月26日

圧巻の梅丈岳!

 若狭・近江国境(福井・滋賀県境)の遠敷(おにゅう)峠で折り返し、来た道を引き返す。県道35号で鵜の瀬から神宮寺、若狭彦神社、若狭姫神社を通り、国道27号に出る。

 小浜市から若狭町に入ると、国道27号からわずかに南に入ったところにある瓜割の滝に寄っていく。駐車場から300メートルほど歩いたところ、天徳寺境内奥に瓜割の滝はある。高さはたいしたことはない、すごいのは滝の水のすべてが、滝のすぐ上にある岩の間から湧き出ていることだ。信じられないような光景を目にする。駐車場の脇にある水くみ場には多くの人がやってくる。おいしい水というだけでなく、体にすごくいいという評判の名水。山々が海岸まで迫る若狭は名水のふるさとのようなところだ

 JR小浜線の上中駅前を通っていくが、このあたりが旧上中町の中心。上中町は三方町と合併して若狭町になった。

 いったん「湖上館PAMCO」に戻り、水月湖畔の「水月」で昼食。「うな丼」を食べた。肉厚のうなぎ。目の前に広がる水月湖を眺めながら食べたので、よけいにおいしく感じられた。景色が味をひき立てる。

 昼食を食べ終わると、Vストローム250SXのエンジン音も軽やかに、レインボーラインを登っていく。若狭の海と山、三方五湖を存分に味わえるレインボーラインは、若狭町海山から美浜町笹田までの11・24キロの絶景ルート。気持ちよく走れる。

 圧巻は駐車場からリフトで登る梅丈岳(ばいじょうだけ・400m)山頂からの眺めだ。足下には三方五湖最大の三方湖と水月湖、菅湖が見える。見る場所を変えると、日向湖、久々湖の2湖が見える。その向こうには若狭と越前の境となる山並み。この山塊を越えた北側は嶺北、南側は嶺南になる。若狭は嶺南だ。

 三方五湖のうち三方湖は淡水湖、水月湖、菅湖、久々子湖は淡水と海水が混じり合った気水湖、日向湖は海水湖。三方五胡はこのように湖によって水質が違うので、湖の色もひとつひとつ微妙に違って見える。

 山頂には美浜町出身の歌手、五木ひろしの「五木の園」がある。この舞台のレコード盤の中心にさわると、

 祭りも近いと 汽笛は呼ぶが
 洗いざらしの Gパンひとつ
 白い花咲く  故郷(ふるさと)が
 日暮りゃ恋しくなるばかり

 と、五木ひろしの「ふるさと」の歌が流れてくる。