2024年3月11日 – 14日

双葉町の復興は進んでいる

 東日本大震災から13年目の3月11日、第29回目の「鵜ノ子岬→尻屋崎」に出発した。スズキのニューモデル、SX250を走らせ、福島県の太平洋側の浜通りを北上する。

 いわき市から広野町に入った。ここからは県道391号を行く。南相馬の小高に通じる海沿いのルートだが、広野町、楢葉町内の新道は全線が完成した。富岡町内も南部は完成している。

 しかし富岡から双葉までは、東電の福島第1原子力発電所の爆発事故の影響で通行止がつづいている。この県道391号の残された通行止区間が通行できるようになったときは浜通り復興の大きなステップになるのは間違いない。

 広野町から楢葉町に入ると、天神岬でSX250を止めた。展望台に立ち、東電の広野火力発電所や阿武隈山地の山並みを一望。ここには天神岬温泉の「しおかぜ荘」があるし、宿泊可の「サイクリングターミナル」とレストランもあるし、広々としたキャンプ場もある。

 そのあと真言宗の名刹、大楽院を参拝。ご住職の酒主さんは楢葉復興の旗振り役だ。

 楢葉町北部の波倉では、東電の福島第2原子力発電所を見る。ここは廃炉が決まっているが、遠目では廃炉作業は見られない。

 県道391号で富岡町に入り、JR常磐線の富岡駅を過ぎたところで新道は尽きる。ここからは旧道を行き、通行止地点で国道6号に迂回し、大熊町から双葉町に入った。

 双葉町では東電の福島第1原子力発電所の爆発事故で休校に追い込まれた双葉高校や新しくなったJR常磐線の双葉駅、双葉駅前の新しい双葉町役場などを見てまわる。

 双葉駅の近くには新しい双葉郵便局が完成した。双葉町は東日本大震災で旧郵便局が休業して以来、日本で唯一の郵便局のない市町村になっていたが、それがついに解消されたのだ。海岸に近い復興エリアには「東日本大震災・原子力災害伝承館」もできている。目に見える形で双葉町の復興は進んでいる。

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