第2回目(6)2011年6月11日-12日
すさまじい被害現場を見つづけて
陸前高田を出発。国道45号で通岡峠を越えて大船渡市に入る。
大船渡の国道45号は高台を通っているので、国道沿いの町並みの大半は大津波にやられることもなく残っている。ところが国道45号から見下ろす大船渡の中心街は壊滅的なやられ方。わずかな高さの違いによって明暗を分けてしまうのが津波の被害だ。
国道45号沿いの「ローソン」で朝食の「幕の内弁当」を食べると、大峠、羅生峠、鍬台峠、石塚峠を越えて釜石市に入る。
小白浜の大津波で破壊された防潮堤は、手つかずのままの状態で残っている。
「鉄の博物館」は休館中だが、駐車場の自衛隊の災害派遣の車両は少なくなっている。
釜石湾のシンボルの「釜石大観音」は営業中。展望台まで登り、釜石湾口の世界でも最大級と称された防波堤の残骸を眺める。
釜石市内に入ると釜石駅まで行き、そこから釜石の中心街を走り抜け、釜石港へ。
堤防を突き破って乗り上げた中国の貨物船「ASIA SYMPHONY号」はまだそのまま残っている。
釜石を出発。
国道45号沿いには仮設住宅が完成している。
両石(釜石市)、鵜住居(釜石市)、大槌、山田と大津波で全滅した町々を通り、宮古に到着。宮古漁港でビッグボーイを止めた。
「釜石→宮古」間では、あまりにもすさまじい大津波の被害現場を見つづけたので、グッタリするほどの疲労感を覚えるのだった。