カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[124日目]

投稿日:2018年7月21日

日本最古の歴史を誇る

四国編 25日目(2007年4月3日)

 雲取温泉「高田グリーンランド」の朝湯に入り、7時30分に出発。雲取温泉からはいったん南紀の中心、新宮に出た。そこから国道168号で熊野本宮大社に戻った。熊野本宮大社を参拝し、門前の茶店で南紀名物の「めはりずし」を食べ、本宮温泉郷の温泉めぐりを開始する。

 第1湯目は湯の峰温泉。日本でも最古の歴史を誇る温泉で、「壷湯」でよく知られている。昔からの熊野巡礼には欠かせない重要なポイント。ここの湯で身を清め、本宮に向かっていった。1日に7回、湯の色が変わるという「壷湯」にはいままでに何度か入っているので、今回は共同浴場「湯の峰温泉公衆温泉浴場」の湯に入った。木の湯船で若干のにごり湯。ここは朝6時から夜10時まで入れる。源泉は89度の高温泉。

 第2湯目は渡瀬温泉。「わたらせ温泉大露天風呂」に入る。内風呂の「一の湯」以外はすべて露天風呂。大小いくつもの露天風呂がある。ここは関西圏では最大の露天風呂だ。休日だと大賑わいの大露天風呂だが、平日の午前中というと入浴客はまばら。広い湯船で思いっきり体を伸ばし、湯につかりながら満開の桜を眺めた。思わず「おー、日本!」の声が出る。そんな「花見の湯」を楽しむのだった。

 第3湯目は川湯温泉。大塔川の河原の千人風呂「仙人風呂」(冬期のみ)で知られているが、今回は共同浴場の「川湯温泉公衆浴場」に入った。明るい浴室。湯が勢いよく湯船に流れ込んでいる。そして流れ出ていく。これら本宮温泉郷の3湯はどこもいい!

 本宮からは熊野巡礼のメインルート、中辺路の国道311号を行く。かつての狭路の旧道ではなく、2車線の新道を走った。難所の小広峠も小広トンネルで一気に越えた。

 中辺路の近露には2湯の温泉がある。

 第4湯目の奥熊野温泉「女神の湯」に入る。ちょっと異様な世界だが、湯はすごくいい。3、4人が入ればいっぱいになるようなポリ風呂。無色透明の湯には体に張り付くようなぬめりがあり、ツルツル度満点。ここの湯はナトリウム−炭酸塩泉(純重曹泉)で、一度入れば、忘れられないような泉質だ。近露のもう1湯、上小野温泉「ひすいの湯」があるが、ここは休業中で入れなかった。

 国道311号で本宮に戻ると、熊野川最大の支流、北山川沿いの温泉をめぐる。

 第5湯目は入鹿温泉「瀞流荘」の「やすらぎの湯」。大浴場と露天風呂。

 第6湯目は湯ノ口温泉の日帰り湯「湯ノ口温泉」。大浴場と露天風呂。そのほかに「湯治浴場」がある。1人用の小さな湯船。若干、白濁した湯は温めで長湯するようになっている。

 第7湯目はおくとろ温泉の日帰り湯「おくとろ温泉きたやま」の湯。大浴場と露天風呂はともに気持ちよく入れる。飲泉も可。

 第8湯目は下北山温泉「きなりの湯」。大浴場と露天風呂からは満開の桜が見られた。じつにすばらしい「花見の湯」だ。

 下北山温泉からは国道169号を北へ。上北山温泉と小処温泉の2湯に入り、伯母峰峠を越えて吉野に下っていくつもりだったが、大崩落で通行止め。仕方なく2湯は断念し、国道425号経由で国道168号に出ることにした。

 下北山から十津川に抜ける国道425号は大変な難路。下北山村役場前を過ぎると一気に山中に入り、大峰山脈の白谷峠に向かって登っていく。急勾配、急カーブの連続。道幅は狭い。峠のトンネルを抜け、十津川村に入る。この道は国道に昇格する以前はハードなダートの林道だった。そんな林道に冬期閉鎖直前に突入し、走り抜けたことがある。峠を目前にしたところで突然の大崩落。ほんとうに間一髪だった。ぼくのバイクが通り過ぎた直後に山が崩れ、大岩が大音響とともに谷底へと落ちていった。足のすくむような光景。あと3秒か4秒遅れたら、ぼくもバイクも山崩れもろとも、木っ端微塵となって深い谷底に落ちていくところだった。この白谷峠というのは、あやうく自分の墓標を立てるような峠だった。

 国道168号に出ると、五條に向かって北へ。天辻峠を越えていく。

 五條からは和歌山県側に戻り、橋本のゆの里温泉「ゆの里」に泊まった。第9湯目の「宿湯」から上がると、コンビニ弁当の夕食を食べた。そんなところへ、かつらぎ町の野半の里温泉で出会った「安藤さん」が「リポビタンD」の差し入れを持って来てくれた。ありがとう、「安藤さん」!

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 雲取温泉「高田グリーンランド」
7時30分 雲取温泉の「高田グリーンランド」を出発
朝食 熊野本宮大社前の茶店 「めはりずし」(600円)
1156湯目 湯の峰温泉「湯の峰温泉公衆浴場」(250円)
1157湯目 渡瀬温泉「わたらせ温泉大露天風呂」(700円)
1158湯目 川湯温泉「川湯温泉公衆浴場」(250円)
1159湯目 奥熊野温泉「女神の湯」(650円)
三重県に入る
1160湯目 入鹿温泉「瀞流荘」(600円)
昼食 入鹿温泉「瀞流荘」 「かつ丼」(700円)
1161湯目 湯ノ口温泉「湯ノ口温泉」(300円)
和歌山県に入る
1162湯目 おくとろ温泉「おくとろ温泉きたやま」(500円)
奈良県に入る
1163湯目 下北山温泉「きなりの湯」(500円)
和歌山県に入る
21時15分 ゆの里温泉「ゆの里」(1泊朝食6800円)
1164湯目 ゆの里温泉「ゆの里」
夕食 コンビニ弁当
本日の走行距離数 332キロ
本日の温泉入浴数 9湯

雲取温泉「高田グリーンランド」の朝湯に入る「高田グリーンランド」を出発新宮に到着

雲取温泉「高田グリーンランド」の朝湯に入る 「高田グリーンランド」を出発 新宮に到着

熊野本宮大社の参道熊野本宮大社を参拝熊野本宮大社前の茶店の「めはりずし」

熊野本宮大社の参道 熊野本宮大社を参拝 熊野本宮大社前の茶店の「めはりずし」

熊野本宮大社近くの桜熊野本宮大社の近くを流れる熊野川湯の峰温泉

熊野本宮大社近くの桜 熊野本宮大社の近くを流れる熊野川 湯の峰温泉

湯の峰温泉「湯の峰温泉公衆浴場」の湯渡瀬温泉「わたらせ温泉大露天風呂」「わたらせ温泉大露天風呂」の内風呂

湯の峰温泉「湯の峰温泉公衆浴場」の湯 渡瀬温泉「わたらせ温泉大露天風呂」 「わたらせ温泉大露天風呂」の内風呂

「わたらせ温泉大露天風呂」の露天風呂群川湯温泉「川湯温泉公衆浴場」「川湯温泉公衆浴場」の湯

「わたらせ温泉大露天風呂」の露天風呂群 川湯温泉「川湯温泉公衆浴場」 「川湯温泉公衆浴場」の湯

「川湯温泉公衆浴場」の湯に入る奥熊野温泉「女神の湯」入鹿温泉「瀞流荘」の露天風呂

「川湯温泉公衆浴場」の湯に入る 奥熊野温泉「女神の湯」 入鹿温泉「瀞流荘」の露天風呂

「瀞流荘」の「かつ丼」湯ノ口温泉「湯ノ口温泉」「湯ノ口温泉」の内風呂

「瀞流荘」の「かつ丼」 湯ノ口温泉「湯ノ口温泉」 「湯ノ口温泉」の内風呂

「湯ノ口温泉」の露天風呂瀞峡の眺めおくとろ温泉「おくとろ温泉きたやま」の湯

「湯ノ口温泉」の露天風呂 瀞峡の眺め おくとろ温泉「おくとろ温泉きたやま」の湯

下北山温泉「きなりの湯」「きなりの湯」近くの桜並木白谷峠周辺の険しい山並み

下北山温泉「きなりの湯」 「きなりの湯」近くの桜並木 白谷峠周辺の険しい山並み

夕食のコンビニ弁当安藤さんの差し入れの「リポビタンD」

夕食のコンビニ弁当 安藤さんの差し入れの「リポビタンD」  

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    キャンプミーティングinならは
    2018年9月8日
    日時:2018年9月8日
         15:00受付開始
       9日 復興ツーリング

    会場:天神岬スポーツ公園
       キャンプ場
       福島県楢葉町

    参加費:1,000円(テント泊)
        500円(日帰り)
        小学生以下は無料

    事前登録:登録フォーム

    問合せ:焚き火night事務局
       (担当:渡辺哲)
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    風まかせ No.69
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    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

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    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    7月24日発売
    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税

  • 3.11 応援ステッカー

    フォトグラファー小原信好さんが、東北応援ステッカーを作成しました。興味のある方はぜひ小原さんのブログ
    http://ameblo.jp/hokkaider/entry-10852098083.html

    をチェックしてください。ステッカーの元データは上記の写真をクリックすることでもダウンロードできます。
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