第2回目(4)2011年6月11日-12日

校舎が泥土の海に浮かんでいる

 6月12日4時、登米市東和町の旧鱒淵小学校を出発。国道346号に出ると、道の駅「林林館」でビッグボーイを止め、モーニングコーヒーの缶コーヒーを飲んだ。

 国道346号で気仙沼へ。この国道は岩手県の南端をかすめているので、いったん県境を越えて岩手県に入り、ふたたび県境を越えて宮城県に入ると、そこは気仙沼市だ。

 本吉で国道45号に入り、北へ。

 階上で国道45号を右折し、潮吹き岩で知られる岩井崎に向かう。海岸線に下っていくと風景は一変し、大津波に襲われた惨状を一望する。向洋高校の校舎が泥土の海に浮かんでいる。

 岩井崎を歩く。

 岬の松林は残っている。

 「岩井崎観光ホテル」は大津波の直撃を受けた。

 名勝の潮吹き岩は健在だ。

 岬の突端に立つ第9代横綱秀ノ山像は残った。奇跡の像だ。

 岩井崎をあとにすると、国道45号の気仙沼バイパスを行く。高台を通る気仙沼バイパス沿いはまったく津波の被害を受けていない。

 気仙沼バイパスで気仙沼の北側に出ると、いったん国道45を離れ、鹿折(ししおり)地区に降りた。ここは大津波のあと大火事に見舞われたエリアだが、被災地は手つかずの状態でそのままの姿で残っている。乗上げ船の「第十八共徳丸」も残っている。