カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

ジクサー150分割日本一周[32]

投稿日:2020年6月28日

中国一周編 22(2017年3月5日)

出雲の一宮「熊野大社」

国道9号で宍道湖畔を走る

国道9号で宍道湖畔を走る

出雲の一宮、熊野大社に到着

出雲の一宮、熊野大社に到着

熊野大社前の八雲温泉「ゆうあい熊野館」

熊野大社前の八雲温泉「ゆうあい熊野館」

 島根半島西端の日御碕から国道9号に戻ると、出雲市の中心街を通り、宍道湖畔を走り抜け、松江から国道432号→県道53号で熊野大社へ。出雲の一宮は出雲大社と熊野大社の2社あるのだ。熊野大社に到着。門前には八雲温泉の温泉施設「ゆうあい熊野館」がある。
 意宇川にかかる橋を渡って熊野大社を参拝する。
「熊野」というと紀伊の熊野が有名だが、出雲の熊野もすごいところなのだ。おそらく何らかのつながりがあったのだろう。
 熊野に来る途中には「風土記の丘」があり、最古の大社造りで国宝の神魂(かもす)神社がある。この一帯は出雲文化発祥の地だ。
 熊野大社の神域は旧八雲村(現松江市)熊野の中央に位置している。意宇川の流れを隔てて元宮のある熊野山(天狗山610m)を仰ぐ。神の宿る神奈備(かんなび)山の熊野山は、意宇川の源になっている。
 熊野大社の背後には秀峰の八雲山(424m)が見える。
 御神体の熊野山の山上には磐座(いわくら)があって、日本最古の熊野大社の元宮として今も生きている。
 熊野大社の祭神は神祖熊野大神櫛御気野(かぶろぎくまののおおかみくしみけぬ)命で、素戔嗚(すさのお)尊のことだ。天照大神の弟で、出雲族の神祖。櫛御気野は広く人間の衣食住を指し、食物神、農耕神、国土開発の神として信仰されている。熊野大社の背後には素戔嗚山があるが、そこは素戔嗚尊の御陵地だといい伝えられている。
 出雲大社は古くは杵築大社といわれたが、出雲では熊野大社と杵築大社が競い合っていた。その力関係は、熊野大社の方がはるかに上だった。それが中世以降、出雲大社は隆盛をきわめ、熊野大社は衰退していく。出雲大社と熊野大社の盛衰が面白い。
 出雲の国府跡は松江から通ってきた国道432号沿いの「風土記の丘」の近くだ。そこには出雲国の国庁跡や国分寺跡があり、総社の六所神社もある。

熊野大社前を流れる意宇川熊野大社の鳥居熊野大社の境内図

熊野大社前を流れる意宇川 熊野大社の鳥居 熊野大社の境内図

熊野大社の随神門熊野大社の拝殿と本殿熊野大社を参拝する

熊野大社の随神門 熊野大社の拝殿と本殿 熊野大社を参拝する

Comments

Comments are closed.

  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • アーカイブ

  • ツーリングマップル 2021

    カソリのメッセージ
    ツーリング情報満載の地図
    「ツーリングマップル」

    北海道東北関東 甲信越
    中部 北陸関西
    中国・四国九州 沖縄

    リング式、文字の大きな
    「ツーリングマップルR」

    北海道東北関東 甲信越
    中部 北陸関西
    中国・四国九州 沖縄

  • 新刊紹介


    モトチャンプ 2021年9月号
    8月6日発売

    賀曽利隆の
    クレイジージャニー

  • Takashi Kasori チャンネル

  • メルマガ「カソリング」

    賀曽利隆の「東アジア走破行」配信中
    メルマガ購読・解除
     
  • おすすめの一冊


    松尾清晴
    ワルキューレ1500cc
    オートバイ地球ひとり旅
    アフリカ編

    鳥影社
    344ページ 1,600円+税

    19年間で140ヵ国、39万㎞を走った松尾さんの地球ひとり旅。その第1弾目として「アフリカ編」が出た。松尾さんのパワーには圧倒されるが、旅への情熱がけた外れに大きい。JRを早期退職して56歳で世界に旅立った松尾さん。「アフリカ編」のあとは、
    「ヨーロッパ編」
    「アメリカ大陸編」
    「シベリア横断・中央アジア編」
    「アジア・オセアニア編」
    「朝鮮半島編」
    「東南アジア編」と出版予定。

    (賀曽利隆)

    御年77歳の海外ツーリングライダー、松尾さんの初めての著書。英語もほとんど話せず、ガイドブックも持たず、地図は高校の授業で使う世界地図帳だけ。まさに行き当たりばったりの旅ながら、何とかなってしまうのだから凄い。私もインド・バラナシでお会いしましたが、ホントに日本語とジェスチャーだけでも通じていました。海外ツーリングを夢見る、すべてのライダーに勇気を与えてくれる本です。

    (荒木優子)

  • おすすめの一冊


    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

  • おすすめの一冊


    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税