カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

ジクサー150分割日本一周[19]

投稿日:2020年6月9日

中国一周編 19(2017年3月3日)

備後の一宮「吉備津神社」

備後の一宮、吉備津神社に到着

備後の一宮、吉備津神社に到着

吉備津神社の由緒書き

吉備津神社の由緒書き

吉備津神社の境内案内図

吉備津神社の境内案内図

吉備津神社の神門

吉備津神社の神門

吉備津神社のご神木の大銀杏。この広場では「市立大祭」がおこなわれる

吉備津神社のご神木の大銀杏。この広場では「市立大祭」がおこなわれる

 旧新市町にはもう1社、備後の一宮がある。吉備津神社だ。

 JR福塩線の新市駅から北に2キロほど行ったところにある。新市の町の南側を芦田川が流れているが、この芦田川の流域は古代から文化が栄えていた。

 吉備津神社は国道486号の北側にある。県道26号沿いで、地元では「イチキュウ(一宮)さん」と呼ばれ、親しまれている。

 祭神は備前の一宮の吉備津彦神社、備中の一宮の吉備津神社と同じで、大吉備津彦(おおきびつひこ)命である。大吉備津彦といえば桃太郎伝説の神なので、境内には犬と猿、雉を引き連れた桃太郎像が建っている。

 備前の一宮、吉備津彦神社のところでふれたことだが、吉備津彦命は「桃太郎さん 桃太郎さん お腰につけた 黍団子 一つわたしに くださいな」と童謡に歌われている桃太郎さんだ。吉備国平定のため「四道将軍」の一人として派遣され、鬼の温羅(うら)を退治した。鬼というのはもちろん反乱勢力のことで、その眷族にはモウ鬼、ツテ鬼、シャクシャウ鬼などの多くの鬼がいた。吉備津彦は軍兵のほかに楽々森彦や楽々興理彦、夜目山主、夜目磨の協力を得て鬼退治をしたというが、それらの協力者が「桃太郎さん」の歌に出てくる犬や猿や雉なのであろう。

 吉備津神社の参拝を終えると、国道486号で福山市から府中市に入った。

吉備津神社の桃太郎像吉備津神社の随神門吉備津神社の神楽殿

吉備津神社の桃太郎像 吉備津神社の随神門 吉備津神社の神楽殿

吉備津神社の拝殿吉備津神社の本殿吉備津神社本殿にかかる「虎睡山」の山号

吉備津神社の拝殿 吉備津神社の本殿 吉備津神社本殿にかかる「虎睡山」の山号

備後から安芸へ

 府中市といえば東京都の府中市がすぐに頭に浮かぶが、日本には同じ市名はないので、「府中市」は唯一の例外になる。府中市は東京都と広島県の2ヵ所にあるのだ。

 1995年、茨城県の鹿島町は大野村を編入して市制に移行した。ここには常陸の一宮の鹿島神宮があるので、新市名は当然、鹿島市にしたかった。ところがすでに、九州(大分県)に鹿島市があったので、苦肉の策で「鹿嶋市」にしたいきさつがある。備後の府中市に入りながら、そんな常陸の鹿嶋市を思い浮かべるのだった。

 府中は地名通りで、ここに備後の国府が置かれた。備後の総社もある。ジクサー150で国道486号を走っていると、「国府小入口」の交差点を通る。道の駅「びんご府中」で一休みした。

 府中からは国道486号→国道184号で尾道へ。尾道からは国道2号を行く。三原では三原バイパスを走り、道の駅「みはら神明の里」では夕日に照らされた瀬戸内海と三原の市街地を見下ろした。

 三原が備後と安芸の国境で、ここからの国道2号は同じ広島県でも安芸を通っていく。

 旧山陽道の宿場、本郷宿を通り、西条(東広島市)へ。

「酒造りの町」で知られる西条は旧山陽道の宿場町。ここは四日市宿になる。安芸の国府の置かれた町でもあり、国分寺跡が残されている。

 20時、西条に到着。JR山陽本線西条駅前のラーメン専門店「おおぞら」で、夕食の「ねぎそば」(800円)を食べた。極細のストレート系の麺、スープはさっぱり味。そのあと駅前の「東横イン」に泊るのだった。

国道2号の道の駅「みはら神明の里」から見る三原の市街地JR山陽本線西条駅前のラーメン専門店「おおぞら」の「ねぎそば」JR山陽本線西条駅前の「東横イン」に泊る

国道2号の道の駅「みはら神明の里」から見る三原の市街地 JR山陽本線西条駅前のラーメン専門店「おおぞら」の「ねぎそば」 JR山陽本線西条駅前の「東横イン」に泊る

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