カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

ジクサー150分割日本一周[12]

投稿日:2020年5月24日

中国一周編 2(2017年3月3日)

美作の一宮「中山神社」

「津山セントラルホテル」の朝食

「津山セントラルホテル」の朝食

「津山セントラルホテル」を出発

「津山セントラルホテル」を出発

美作の中心、津山の町並み

美作の中心、津山の町並み

鶴山の津山城が見える

鶴山の津山城が見える

津山の中心街から中山神社に向かう

津山の中心街から中山神社に向かう

一宮周辺の眺め

一宮周辺の眺め

中山神社門前の造り酒屋「作州武蔵」

中山神社門前の造り酒屋「作州武蔵」

 2017年3月3日、「津山セントラルホテル」の朝食を食べ、7時30分に出発。天気は回復し、うれしいことに日が差してくる。

 津山は城下町。慶長3年から元和2年(1603年〜1616年)にかけて、森忠政が鶴山に築いた津山城が見える。鶴山は町中の小山。津山はのちに松平氏10万石の城下町となり明治を迎える。

 津山は津山盆地の中心地。岡山の大河、吉井川が盆地内を流れる。

 JR姫新線とJR津山線の津山駅前から県道68号を北へ、美作の一宮の中山神社に向かう。軽快なエンジン音を響かせてジクサー150を走らせる。

 津山駅から5キロほど走ると、「一宮」の交差点に出る。県道339号とのT字の交差点。ここを左折してすぐのところ、県道339号の左手に中山神社はある。このあたりの地名は一宮。旧一宮村になる。

 中山神社の門前には、「作州武蔵」の造り酒屋がある。趣のある建物。「作州武蔵」は剣豪宮本武蔵の名をとった地酒。武蔵は作州(美作)の生まれだ。門前にはムクノキとケヤキの巨樹もある。ムクノキは樹齢500年、ケヤキは樹齢800年。慶雲4年(707年)創建の中山神社の歴史を感じさせる。

 鳥居をくぐり、つづいて神門をくぐり抜ける。おもしろい形をした神門だ。というのもこれは津山城・二の丸の四脚門で、廃城後の明治7年(1874年)、中山神社に移築されたものだという。本柱2本と控柱2本から成る薬医門。屋根は切妻造で檜皮葺だ。

 本殿は美作特有の「中山造」と呼ばれる神社の建築様式。その最古のものということで、国の重要文化財になっている。中山造は吉備の入母屋造と出雲の大社造の折衷様式。このことからも、美作が山陽と山陰の接点になっていることがわかる。美作のほとんどの神社の本殿は中山造だという。

 中山神社には尼子晴久や吉川元春、毛利元就といった戦国時代に美作を支配した武将たちの古文書が残されている。ここはまさに歴史の宝庫といっていい。

 すがすがしい気分で中山神社を参拝。

「これからの中国一周がうまくいきますように」
 とお願いして、100円玉の賽銭を入れる。

 一宮めぐりの賽銭は100玉と決めている。

 中山神社の祭神は、銅鏡の生産や古代製鉄と関係の深い鏡作神(かがみつくりのかみ)だ。

 津山は昔も今も美作(岡山県北部)の中心地。ここは美作の国府の置かれたところで、町の北側に総社宮、南側には国分寺跡がある。総社と国分寺は国府の証し。県道68号からわずかに西に入ったところに国府台寺があるが、そこが美作の国府跡だといわれている。

 古代吉備国が備前、備中、備後の3国に分かれ、備前がさらに2国に分かれて美作が誕生した。それは和銅6年(713年)のことだった。

中山神社門前のムクノキの巨樹中山神社門前のケヤキの巨樹中山神社の鳥居

中山神社門前のムクノキの巨樹 中山神社門前のケヤキの巨樹 中山神社の鳥居

中山神社の神門中山神社の拝殿。その後に本殿が見えている美作の一宮の中山神社を参拝する

中山神社の神門 中山神社の拝殿。その後に本殿が見えている 美作の一宮の中山神社を参拝する

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