カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[259日目]

投稿日:2020年1月30日

ノリノリコンビ、ふたたび

北海道編 35日目(2007年9月24日)

 滝ノ湯温泉「滝の湯センター」の朝湯に入る。ここは大浴場の内風呂のみ。無色透明のツルツル湯につかる。湯から上がるとご飯、味噌汁、焼魚、玉子焼き、塩辛、サラダ、納豆、キンピラ、漬物の朝食を食べ、8時30分に出発する。

 第1湯目は滝の湯温泉近くの塩別つるつる温泉。うれしいことにここは朝8時からやっている。この塩別つるつる温泉に初めて入ったのは1989年。そのころは粗末な建物の温泉宿だった。だが湯につかった瞬間の驚きは忘れられない。ツルツルヌルヌルした湯で、体に何重もの薄い膜が貼ったかのような感触。まるで体全体がコーティングされたかのようだった。

 当時は塩別つるつる温泉といってもほとんど知られていなかったので、ぼくは帰るとすぐに、「北海道にすごいツルツル湯がある」と雑誌に書いた。それから何年後かに行ったときは新しい温泉ホテルに変わっていた。浴室も浴槽もすっかりきれいになっていた。それとともに、あの強烈な湯のツルツル感は消えていた。「異様なほどのツルツル湯」は「ごく普通のツルツル湯」になっていたのだ。

 国道39号を引き返し、温根湯で国道を右折。温根湯峠を越えていく。

 勝山温泉「ゆぅゆ」は10時から、次のおけと湖温泉は休業中ということで、第2湯目は鹿の子温泉「鹿の子荘」になった。

 ここでは佐々木さんとの3度目の出会いが待っていた。佐々木さんは「きっとカソリさんはここにやって来る」と読んで、じっと待ってくれていたのだ。それにしても寒そう。名寄はもっと寒かったという。

 さっそく佐々木さんと一緒に「鹿の子荘」の湯に入る。大浴場の内風呂のみ。大岩をふんだんに使っている。ノリノリの「カソリ&ササキ」コンビ、今回は入った温泉の数を指で表示しながら入ろうということになった。それだけではない。佐々木さんは「おもしろグッズ」を持ってきた。そのうちの「日本一手ぬぐい」を頭に巻いて、速報用の携帯で「はい、ポーズ!」のシーンを送信する。

 佐々木さんは今日はホンダのX4でやってきた。カソリのDR、佐々木さんのX4と2台のバイクで走り始める。

 第3湯目はさきほどの勝山温泉「ゆぅゆ」。大浴場と露天風呂。鉄釜の釜風呂もある。無色透明無味無臭の湯だ。

 第4湯目は訓子府温泉「訓子府保養センター」の湯。ここは大浴場の内風呂のみ。佐々木さんと無色透明の湯にどっぷりつかり、湯から上がると大広間で15分寝。湯につかったあとのこの15分寝ほど気持ちのいい眠りはない。短くて深い眠りだ。

 道道50号→国道242号で留辺蕊へ。

 留辺蘂の国道39号と国道242号の交差点で佐々木さんと別れた。

 第5湯目は北見温泉「三光荘」の湯。ここは地元のみなさんには「ぽん湯」で親しまれている。大浴場の内風呂のみ。2つの湯船はそれぞれに源泉が違う。ひとつは38度、もうひとつは42度の湯。アルカリ性の単純温泉でツルツル湯だ。

 北見温泉「三光荘」の湯から上がると、留辺蘂の「セイコーマート」で昼食。「海鮮塩焼きそば」を食べた。

 留辺蕊から国道242号を北へ。

 第6湯目の生田原温泉「ホテルノースキング」の湯。ここは大浴場の内風呂のみで、無色透明の湯につかった。

 遠軽へ。

 ここからは国道333号を行く。

 第7湯目は瀬戸瀬温泉。国道333号から10キロほど南に行った山間の一軒宿「セトセ温泉ホテル」の湯に入る。大浴場の内風呂のみ。ここは湯の良さで定評がある。体の芯まであたたまる湯。洗い場には何人もの人たちがゴロゴロと横になっている。魚市場に水揚げされたマグロ状態だ。

 瀬戸瀬温泉は懐かしの温泉。2000年の「サハリン縦断」では「東京→稚内」を走り、稚内港からサハリンのコルサコフ港にフェリーで渡ったが、「東京→稚内」で最後に泊まったのが「セトセ温泉ホテル」。ここでサハリンへの夢を見るのだった。

 国道333号に戻ると丸瀬布へ。

 丸瀬布から10キロほど南の山中に入ったところに「いこいの森」がある。ここが「カブタン指令第13号」の地。森林鉄道の蒸気機関車「雨宮21号」が園内をぐるりとひとまわりしている。そんな「雨宮21号」の乗客に、「カソリさ〜ん!」と大きな声で呼びかけられた。羽鳥さんではないか。

 羽鳥さんは「雨宮21号」の写真を撮りたくて、「雨宮21号」に乗りたくて、東京からやってきた。

 羽鳥さんに初めて会ったのはもうずいぶん前のことになるが、写真が好きで、文章も書くし、編集もできる。「日本の秘湯めぐり」のムック本では羽鳥さんに世話になったこともある。「雨宮21号」がひと回りして乗り場に戻ってくると、羽鳥さんと園内の売店でコーヒーを飲みながらしばし話した。

 羽鳥さんと別れたあとは、その店で早めの夕食にする。「カレーライス」を食べたのだが、店のおばちゃんは「これはサービスよ」といって「フレンチドッグ」を出してくれた。

 夕暮れの「いこいの森」を出発。

 第8湯目はやまびこ温泉「やまびこ」の湯。大浴場と露天風呂。大浴場には泡湯や寝湯、打たせ湯もある。

 第9湯目は丸瀬布温泉「マウレ山荘」の湯。大浴場と露天風呂。無色透明の湯で露天風呂は温め。PH8・7のアルカリ性の温泉。

 第10湯目は白滝温泉「白滝グランドホテル」の湯。大浴場と露天風呂の無色透明の湯に入る。

 遠軽に戻ると、国道242号→国道238号で紋別へ。

 寒風を切って走りつづけたので、紋別に着いたときは歯がガチガチ鳴るほど体は冷えていた。

 第11湯目は紋別温泉の日帰り湯「もんべつ温泉」。ちょっと場所がわかりにくいが、温泉ホテル「紋別プリンスホテル」の真裏にある。大浴場と露天風呂。無色透明のツルツル湯に入って生き返った。

 紋別からさらに「オホーツク国道」の国道238号を走る。

 20時45分、今晩の宿、オホーツク温泉「ホテル日の出岬」に到着。すぐさま第12湯目の宿湯に入り、冷え切った体を暖める。冷えた体には温泉が一番だ。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 滝ノ湯温泉「滝の湯センター」
朝食 滝ノ湯温泉「滝の湯センター」 ご飯、味噌汁、焼魚、玉子焼き、塩辛、サラダ、納豆、キンピラ、漬物
8時30分 滝ノ湯温泉「滝の湯センター」を出発
2710湯目 塩別つるつる温泉「塩別つるつる温泉」(500円)
おけと湖温泉(休業中)
2711湯目 鹿の子温泉「鹿の子荘」(400円)
出会い 佐々木さん
2712湯目 勝山温泉「ゆぅゆ」(450円)
2713湯目 訓子府温泉「訓子府保養センター」(390円)
2714湯目 北見温泉「三光荘」(500円)
昼食 留辺蕊の「セイコーマート」コンビニ弁当
2715湯目 生田原温泉「ホテルノースキング」(500円)
2716湯目 瀬戸瀬温泉「セトセ温泉ホテル」(500円)
森林公園いこいの森
夕食 森林公園いこいの森 カレーライス(500円)
出会い 羽鳥さん
2717湯目 やまびこ温泉「やまびこ」(500円)
2718湯目 丸瀬布温泉「マウレ山荘」(600円)
2719湯目 白滝温泉「白滝グランドホテル」(500円)
2720湯目 紋別温泉「もんべつ温泉」(600円)
20時45分 オホーツク温泉「ホテル日の出岬」(1泊朝食7500円)
2721湯目 オホーツク温泉「ホテル日の出岬」(1泊朝食7500円)
本日の走行距離数 354キロ
本日の温泉入浴数 12湯

滝ノ湯温泉「滝の湯センター」の朝湯に入る「滝の湯センター」の朝食を食べる「滝の湯センター」を出発

滝ノ湯温泉「滝の湯センター」の朝湯に入る 「滝の湯センター」の朝食を食べる 「滝の湯センター」を出発

塩別つるつる温泉「塩別つるつる温泉」鹿の子温泉「鹿の子荘」での佐々木さんとの出会い北見温泉「三光荘」

塩別つるつる温泉「塩別つるつる温泉」 鹿の子温泉「鹿の子荘」での佐々木さんとの出会い 北見温泉「三光荘」

留辺蕊の「セイコーマート」のコンビニ弁当生田原温泉「ホテルノースキング」瀬戸瀬温泉「セトセ温泉ホテル」

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「森林公園いこいの森」の蒸気機関車「雨宮21号」「森林公園いこいの森」の「カレーライス」やまびこ温泉「やまびこ」

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