カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[255日目]

投稿日:2020年1月15日

屈斜路湖畔の温泉をめぐる

北海道編 31日目(2007年9月20日)

 山花温泉「リフレ」の朝湯に入る。大浴場と露天風呂はともに無色透明の湯。塩分が濃い。ご飯、味噌汁、塩ジャケ、イカ刺、切り干し大根、佃煮、海苔、漬物の朝食を食べ、9時30分に出発。国道240号に出ると北へ。阿寒湖に向かってスズキDR−Z400SMを走らせる。

 第1湯目は丹頂の里温泉「赤いベレー」。阿寒の街並みを通り過ぎたところにある。大浴場の内風呂のみ。ほぼ無色透明の湯につかっていると、「カソリさん!」と声をかけられた。奈良から来た「TOKIさん」だ。昨年の「スズキミティーング」に参加し、カソリの「300日3000湯」の展示コーナーを見てくれた人。そんな「TOKIさん」と一緒に次の雌阿寒温泉まで行くことにした。

 阿寒湖からは国道241号で足寄峠を越えて第2湯目の雌阿寒温泉へ。「野中温泉別館」の湯に入る。大浴場は湯屋、湯船、洗い場とすべて木造り。硫黄泉の湯で強烈な味がする。露天風呂もなかなかいい湯。ここで「TOKIさん」と別れると、阿寒湖に戻った。

 第3湯目は阿寒湖温泉「阿寒ビューホテル」の湯。大浴場には大風呂が2つ。かなり熱い湯と熱い湯。浴室の壁に描かれているアイヌの男女が舟に乗った壁画は胸にしみた。何かの伝説にもとずいた絵のようだ。ここには道内でも最大の「アイヌコタン」がある。

 阿寒湖から国道241号で弟子屈へ。

 弟子屈を拠点にして屈斜路湖畔の温泉をめぐる。

 第4湯目は川湯温泉。このエリアでは最大の温泉地で、何軒もの温泉宿がある。ここでは共同浴場の「公衆浴場」に入った。熱めの湯と温めの湯、2つの湯船。熱めの湯の方はかなりきつい酸味。湯から上がると、番台のおばちゃんには、「ここの湯はとってもいい湯でしょ!」といわれた。

「ええ、ほんとうに!」

 そんな「いい湯」に200円で入れることを感謝した。

 第5湯目は仁伏温泉「屈斜路湖ホテル」の湯。浴室の前には屈斜路湖が広がっている。湖を眺めながら無色透明無味無臭の湯につかる。きつい硫黄泉のあとだけに、ほっと癒されるような湯だ。浴槽の底には小石が敷詰められ、足裏の感触がすごくいい。

 次に砂湯温泉へ。湖畔の砂を掘ると、温泉が湧き出てくるのでその名がある。ここが「カブタン指令第9号」の地。湖畔を掘って「カソリ風呂」をつくり、そこに入るようにという指令。そんなカブタンのカキコミに、「素っ裸で入ってやる!」といった手前、ここには何が何でも裸で入らなくてはならない。

 砂湯到着は15時10分。この時間だと、けっこう観光客がいる。駐車場には観光バスも停まっている。茶屋で昼食にする。「山菜うどん」を食べながら、あたりをうかがう。そんなときに、「カソリさん!」と声をかけられた。大阪から来た池淵さん。奥さんも一緒。2人で車でまわっているが、バイク大好きな池淵さんなので、車にはカワサキのKSRⅡを積んでいた。しばし池淵夫妻との立ち話で盛り上がった。

 結局、砂湯温泉には入れなかった。あとでもう一度、来ることにした。ということで第6湯目は池の湯温泉。無料湯の混浴大露天風呂に入る。ほかには誰もいない。自分一人で池のような広さの湯船につかり、屈斜路湖を眺めた。湯の中で動くと藻が体にからみついてくる。それがちょっと気持ち悪い…。

 第7湯目はコタン温泉の露天風呂。ここも無料湯。間に岩を置いて一応は男湯と女湯に分かれているが、まる見えなので混浴湯同然だ。ここには先客がいた。小さな子供を連れた若い夫婦。子供は大喜び。そんな一家が出ると、ここでも自分一人で湯につかり、屈斜路湖を眺めた。

 第8湯目は三香温泉の「大露天風呂」。露天風呂は熱めの湯と温めの湯の2つに仕切られている。無色透明無味無臭の湯につかる。

 第9湯目は和琴温泉の混浴露天風呂。屈斜路湖畔の無料湯だ。ここでは北見から来た人と「湯の中談義」。

 この和琴温泉の無料露天風呂は、ぼくにとっては忘れられない思い出の湯。厳冬期にバイクを走らせ、釧路ー稚内を往復したことがあるが、そのとき露天風呂のわきにテントを張って一晩、野宿した。2時間以上も湯につかり、体を十分に温めてからテントに飛び込んで寝たのだが、夜中の寒さには泣かされた。猛烈な冷え込みで、明け方には、気温は氷点下26度まで下がった。温泉で使ったタオルはテント内に入れておいたのにもかかわらず、まるでコンクリートの棒のように、カチンカチンに凍りついていた。

 和琴温泉から第10湯目の砂湯温泉に戻ってきた。時間は17時30分。もうこの時間なら大丈夫だろうと思ってきたのだが、甘かった…。まだ、観光バスで来た遠足の小学生たちが大勢いた。その中で素っ裸になって湯につかるわけにもいかないので、茶店で夕食にする。「あげじゃが」を食べて時間をかせいだ。

 子供たちが帰り、ほとんど人がいなくなったところで湖畔の木枠の露天風呂に入る。そのあと、茶店の主人にシャベルを借りて掘った「カソリ風呂」の湯溜まりにつかる。これで「カブタン指令第9号」の達成だ。

 砂湯温泉を最後に屈斜路湖を離れる。

 第11湯目は川湯駅前温泉「つつじの湯」。ここは内風呂のみで、大浴場の熱めの湯につかった。無色透明の湯。

 第12湯目は弟子屈の町中にある摩周温泉「泉の湯」。番台のおばちゃんに200円を払う。ここも内風呂のみで、大浴場の大風呂に入る。大風呂には浅いところと深いところがある。無色透明の熱めの湯だ。

 弟子屈から道道53号を南下。

 第13湯目は湿原温泉「民宿つるい」の湯。大浴場と露天風呂。大浴場には2つの湯船があって、ほぼ同じくらいの湯温。有色有味の湯につかる。

 第14湯目は鶴居温泉「グリーンパークつるい」の湯。大浴場と露天風呂。若干の色つき湯。夜空を見上げながら露天風呂の湯につかる。

 21時15分、今晩の宿、鶴居村温泉「ホテルTAITO」に到着。第15湯目の宿湯に入り、体を暖めるのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 山花温泉「リフレ」
朝食 山花温泉「リフレ」 ご飯、味噌汁、塩ジャケ、イカ刺、切り干し大根、佃煮、海苔、漬物
9時30分 山花温泉「リフレ」を出発
2658湯目 丹頂の里温泉「赤いベレー」(400円)
出会い TOKIさん
足寄峠(峠越え)
2659湯目 雌阿寒温泉「野中温泉別館」(350円)
2660湯目 阿寒湖温泉「阿寒ビューホテル」(615円)
2661湯目 川湯温泉「公衆浴場」(200円)
2662湯目 仁伏温泉「屈斜路湖ホテル」(400円)
昼食 砂湯温泉の「茶店」山菜うどん(550円)
出会い 池淵さん夫妻
2663湯目 池の湯温泉「露天風呂」(無料)
2664湯目 コタン温泉「露天風呂」(無料)
2665湯目 三香温泉「大露天風呂」(400円)
2666湯目 和琴温泉「露天風呂」(無料)
2667湯目 砂湯温泉「砂湯温泉」(無料)
夕食 砂湯温泉の「茶店」あげじゃが(250円)
2668湯目 川湯駅前温泉「つつじの湯」(300円)
2669湯目 摩周温泉「泉の湯」(200円)
2670湯目 湿原温泉「民宿つるい」(380円)
2671湯目 鶴居温泉「グリーンパークつるい」(500円)
21時15分 鶴居村温泉「ホテルTAITO」(1泊朝食8300円)
2672湯目 鶴居村温泉「ホテルTAITO」
本日の走行距離数 268キロ
本日の温泉入浴数 15湯

山花温泉「リフレ」の朝湯に入る「リフレ」の朝食「リフレ」を出発

山花温泉「リフレ」の朝湯に入る 「リフレ」の朝食 「リフレ」を出発

丹頂の里温泉「赤いベレー」雌阿寒温泉「野中温泉別館」「野中温泉別館」の内風呂

丹頂の里温泉「赤いベレー」 雌阿寒温泉「野中温泉別館」 「野中温泉別館」の内風呂

「野中温泉別館」の露天風呂阿寒湖温泉「阿寒ビューホテル」国道241号から見る雄阿寒岳

「野中温泉別館」の露天風呂 阿寒湖温泉「阿寒ビューホテル」 国道241号から見る雄阿寒岳

川湯温泉の「公衆浴場」仁伏温泉「屈斜路湖ホテル」「屈斜路湖ホテル」の湯

川湯温泉の「公衆浴場」 仁伏温泉「屈斜路湖ホテル」 「屈斜路湖ホテル」の湯

砂湯温泉の露天風呂砂湯温泉の「茶店」の「山菜うどん」砂湯温泉で出会った池淵さん

砂湯温泉の露天風呂 砂湯温泉の「茶店」の「山菜うどん」 砂湯温泉で出会った池淵さん

池の湯温泉の露天風呂コタン温泉の露天風呂三香温泉「大露天風呂」

池の湯温泉の露天風呂 コタン温泉の露天風呂 三香温泉「大露天風呂」

「大露天風呂」の大露天風呂和琴温泉の露天風呂砂湯温泉の「茶店」の「あげじゃが」

「大露天風呂」の大露天風呂 和琴温泉の露天風呂 砂湯温泉の「茶店」の「あげじゃが」

川湯駅前温泉「つつじの湯」

川湯駅前温泉「つつじの湯」    

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