カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記

温泉めぐり日本一周[174日目]

投稿日:2019年3月3日

これが九州最後の温泉だ!

九州編 45日目(2007年6月3日)

 名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」の朝湯に入る。黄土色の湯。朝湯から上がると、「いっしょうくん」が来てくれた。一緒にバイキングの朝食を食べた。

 9時、名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」を出発。「いっしょうくん」は第1湯目に付き合ってくれるという。ホテルの駐車場に停めたバンディットに行くと、昨日と同じように差し入れの袋がぶら下がっていた。「ワニーさん」からのものだ。中には名刺が入っていて、それにはびっしりと、次のように書かれていた。

「おはようございます、賀曽利さん。今回、ここに泊まると知ってやってきました。僕はこれから仕事なのでお会いできないのが残念ですが、名古屋のB級グルメを差し入れさせてもらいます。明宝ハム、小倉マーガリンサンド、天むすび。お腹がすいた時にでも食べてください。今日、愛知はどこへ行かれますか? 最後になりましたが、本日が九州編の最終日とのこと、お体に気をつけて安全運転で日本橋まで完走してください。それではよい旅を。またお会いしましょう!」

 名古屋から国道19号で多治見へ。内津峠を越えて岐阜県に入った。

 第1湯目は多治見温泉の日帰り湯「天光の湯」。大規模なショッピングセンターに隣接した温泉施設。大浴場の岩風呂と露天風呂の岩風呂の湯につかりながら「いっしょうくん」と温泉談義。湯から上がると、「いっしょうくん」には新に調べた愛知県内の温泉リストをもらった。

 多治見温泉で「いっしょうくん」と別れると、中央高速で恵那へ。

 第2湯目は恵那ラジウム温泉「恵那ラジウム温泉館」の湯。大浴場の岩風呂と別な浴室の洞窟風呂の湯はいかにも体に効きそう。露天風呂には湯が入っていなかった。

 第3湯目は紅岩温泉「紅岩山荘」の湯。恵那峡の北岸にある温泉で、ここは内風呂のみ。無色透明のさらっとした感触の湯。湯の中では地元の若者3人組と一緒になったが、3人とも、口をそろえて「バイクの大型免許を取りたい!」といっている。

 つづいて行った岩寿温泉は、昼食とのセットでないと入れない。受付の女性に「そこをなんとか…」と頼んだが、「ダメなものはダメなのよ」という表情で断られた。

「ワニーさん」の差し入れを昼食にしようと思っていたので岩寿温泉を諦め、近くの道端で「小倉マーガリン」の「ロールサンド」、「明宝のプレスハム」、「えび天むすび」を食べた。「明宝ハム」はメチャうま。「えび天むすび」は味つきのえび天がおむすびの上にのっている。最後に「雷門おこし」を食べたが、白砂糖と黒砂糖の2種が2個づつ入っている。さすがワニーさん、芸が細かい。バイクで「世界一周」→「日本一周」をし、徒歩での「日本横断」を成しとげたワニーさんは「食」にも大変な興味を持っている人なのだ。とくに「グルメ情報」、それも本人がいっているように「B級グルメ」には詳しい。

 国道19号で長野県に入り、南木曽からは国道256号で清内路峠に向かっていく。

 第4湯目は富貴の森温泉「床浪荘」の湯。内風呂と露天風呂。内風呂の木枠の湯船では水車がまわっている。露天風呂は檜風呂。それと檜の樽風呂。さすが「木曽檜」の本場だけのことはある。

 清内路峠の「峠返し」で国道19号に戻った。

 第5湯目は柿其温泉。国道19号から山中に5キロほど入ったところにある一軒宿の温泉。民家風温泉宿「いち川」の湯に入る。木の湯船。浴室から眺める山々の緑がまぶしい。ここの源泉は7.6度。ここより泉温の低いところはそうはない。あの九州の寒の地獄でさえ14度くらいはある。

 木曽谷では鹿の湯温泉と灰沢温泉に入りたかったが、残念ながら時間切れ…。

 国道19号で塩尻に急ぎ、塩尻ICで長野道に入り、中央高速の諏訪ICで降りた。

 最後は茅野周辺の温泉をめぐる。

 第6湯目は湯川温泉の共同浴場「河童の湯」。大浴場と露天風呂。湯船は広く、湯量も豊富。源泉は55.5度の高温湯。

 第7湯目は河原温泉の共同浴場「河原の湯」。到着は20時40分。ここは21時に営業を終える。受付の女性は「それでかまわなかったら、どうぞお入りください」といってくれた。そのいい方に何ともいえないやさしさを感じる。内風呂のみ。

「これが九州最後の温泉だ!」
 という気分で、いつくしむようにして湯につかった。

 河原温泉「河原の湯」から上がると、諏訪南ICで中央高速に入り、東京・日本橋へ。

 なにがなんでも24時前に着かなくてはならない。もし24時を過ぎてしまうと第175日目に突入し、温泉入浴数が「ゼロ」の日ができてしまうからだ。バンディットにムチを入れ、一気に高井戸へ。首都高の工事大渋滞もすり抜けで走りきり、23時40分、ゴールの日本橋に到着した。

 日本橋には昭文社の桑原さんと若林さんが来てくれた。さらに「スズキ軍団」のみなさんも。正木さんがバンディット1200S、中村さんがジェベル250XC、ヤキソバンさんがDR−Z400Sに乗ってきてくれた。24時の出迎えに感謝、感謝。みなさんと握手をかわしながら、「九州編」が終わってしまったことを実感するのだった。

本日のデータ 料金等は当時のものです
朝湯 名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」
朝食 名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」のバイキング
9時 名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」を出発
渓流浴ワニーさんからの差し入れ
出会い いっしょうくん
内津峠(峠越え)
1753湯目 多治見温泉「天光の湯」(800円)
1754湯目 恵那温泉「恵那ラジウム温泉館」(500円)
1755湯目 紅岩温泉「紅岩山荘」(450円)
岩寿温泉(入浴のみ不可)
昼食 ワニーさん差し入れの「えび天むすび」など
ローソク温泉(時間外で入れず)
長野県に入る
滝見温泉(休業中)
1756湯目 富貴の森温泉「床浪荘」(600円)
1757湯目 柿其温泉「いち川」(800円)
鹿の湯温泉(断念)
灰沢温泉(断念)
鳥居峠(峠越え)
塩尻峠(峠越え)
1758湯目 湯川温泉「河童の湯」(400円)
1759湯目 河原温泉「河原の湯」(400円)
山梨県に入る
夕食 双葉SA カレー&ナン(700円)
神奈川県に入る
東京都に入る
23時40分 日本橋に到着。「九州編」、終了!
本日の走行距離数 488キロ
本日の温泉入浴数 7湯

名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」の朝食「いっしょうくん」と一緒に朝食を食べる多治見温泉「天光の湯」

名古屋温泉「名古屋クラウンホテル」の朝食 「いっしょうくん」と一緒に朝食を食べる 多治見温泉「天光の湯」

恵那温泉「恵那ラジウム温泉館」「恵那ラジウム温泉館」の湯紅岩温泉「紅岩山荘」

恵那温泉「恵那ラジウム温泉館」 「恵那ラジウム温泉館」の湯 紅岩温泉「紅岩山荘」

木曽川の恵那峡岩寿温泉には入れず昼食はワニーさんの差し入れ

木曽川の恵那峡 岩寿温泉には入れず 昼食はワニーさんの差し入れ

富貴の森温泉「床浪荘」柿其温泉「いち川」河原温泉「河原の湯」

富貴の森温泉「床浪荘」 柿其温泉「いち川」 河原温泉「河原の湯」

中央道・双葉SAの「カレー&ナン」東京・日本橋に到着!日本橋に出迎えに来てくれたみなさん

中央道・双葉SAの「カレー&ナン」 東京・日本橋に到着! 日本橋に出迎えに来てくれたみなさん

Comments

Comments are closed.

  • 70代編日本一周

  • 最近の投稿

  • アーカイブ

  • カテゴリー

  • 新刊紹介


    アンダー400 No.79
    11月6日発売

    賀曽利隆の日帰り林道ガイド

    群馬県・榛名山周辺編

  • メルマガ「カソリング」

    「賀曽利隆の六大陸周遊記」配信中
    メルマガ購読・解除
     
  • おすすめの一冊


    風をあつめて、ふたたび。
    文:中部博 写真:武田大祐
    平原社

    「すばらしい写真の数々に感動!
    真っ赤な夕日を背にしたカソリ(P228〜P229)も登場しています。
    ぜひともご覧ください」(賀曽利隆)

  • おすすめの一冊


    「日本と違った世界を実際に見ることは、お金では決して買えない、かけがえのない体験です。その後の人生、生き方にもきっと、大きな影響を与えてくれるはずです。ぜひとも、一人でも多くのみなさんが、海外へ飛び出してほしいと願っています。もちろん、僕もまだまだ、走り続けますよ!」

    (賀曽利隆)

    7月24日発売
    360ページ
    出版社:ラピュータ
    価格:1800円+税

  • 3.11 応援ステッカー

    フォトグラファー小原信好さんが、東北応援ステッカーを作成しました。興味のある方はぜひ小原さんのブログ
    https://ameblo.jp/hokkaider/entry-10852098083.html

    をチェックしてください。ステッカーの元データは上記の写真をクリックすることでもダウンロードできます。
  • サポーターサイト

  • 関連サイト

Scroll Up